落ち着きのない大人が 手あたり次第にチャレンジします!!

つまらなかった本で感想文を書く(わらプレvol.108)

2020/03/30
 
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社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」に所属しています。 お笑い芸人の傍ら、「わかりやすい伝え方」を極めるべく、セールスライター、スピーチライター、講師、ライトノベル執筆に挑戦中! 最近は「遅ればせながら」御朱印集めにハマりつつあります。

こんにちは、桑山元です。

さて今日は、せっかく読んでみたものの、面白く
なかった本の読書感想文の書き方について。

本来ならば、自分の感性に合わなかった本は
スルーして、違う本を読み、面白いと思った本に
ついて書くのが一番いいと思います。

がっ!!!

小学生の時に我慢に我慢を重ねて、一冊の本を
読むというのは想像を絶する苦行です。
僕なんか未だに本棚に「積ん読(つんどく)」に
なっている本が何十冊あるか……。

なので、せっかく読んだ本でなんとか感想文を
書かせてあげたいと思う訳です。

しかし、これは「好きな本」より難易度が高い
のも事実です。
手間もかかります。

基本的にはマンツーマンで会話で聞いてあげる
のですが、「面白かった?」「つまらなかった?」
と聞いて「つまらなかった」という答えが返って
きたら次のポイントを聞いていきます。

・なんで、面白くなかったのか?
・どこが一番面白くなかったか?

もう少し具体的に細分化すると、
面白く感じなかったということは感情移入
出来なかったということ。
共感できなかったということ。

だから

・誰の気持ちがわからなかったか?
・誰の気持ちなら、わかりそうな気がしたか?

そして、

・気持ちがわからなかった登場人物(例えば
太郎君)について、自分だったらどうしたか?

さらに

・なんで太郎君はそうしなかったのか?
それについての自分なりの考え。

そこに自分の体験を絡ませることが出来れば、
文字数も稼げて(笑)、ちょっと文章にメリハリも
出ます。

最後に大人が喜びそうな(笑)まとめを入れれば
OK。

どんな「まとめ」なら、大人が喜ぶかというと

【そういうことを考えた結果、これからどういう
人間になろうと思ったか】

です。

そして冒頭にあらすじを軽く紹介して、組み立て
れば完成です。

あんまりメルマガ自体を長くしたくないので、
ザックリと駆け足で「桃太郎」の感想文を書くと
こんな感じです。

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桃太郎を読んで

この話は桃から生まれた桃太郎が、村人を困ら
せている鬼を退治しに行く話です。
僕は桃太郎の気持ちがわかりませんでした。
なんで、わざわざ鬼を退治しに行こうと思ったの
だろう?
僕だったら絶対に鬼と戦いには行かないな、と
思いました。
別に僕が行かなくても他の人が行けばいいと
思いました。
それなのにどうして桃太郎は、自分からそんな
危険なことをしようと思ったのか?
戦うのが好きだったのかな?
目立ちたかったのかな?
僕は違うと思います。
きっとおじいさんとおばあさんの悲しい顔が
見たくなかったからだと思いました。
そういえば、この前、似たようなことがありました。
図書室で本棚に本がさかさまに入っていました。
僕はそれに気がついてましたが、直しませんでした。
僕はその本が読みたいわけじゃなかったし、
誰かがきっと直すだろうと思ったからです。
そうしたら高田さんがその本を直していました。
高田さんは別にその本を読まないのに直して
いました。
きっと高田さんも桃太郎と同じ気持ちだったのだ
と思います。
次の人が気持ちよく本を読めるように、自分には
関係なくても直したんだと思います。
誰かがやらなくちゃいけないのなら、それを
嫌がらずに出来る人になりたいなと思いました。
桃太郎を読んで、そう思いました。
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まぁ、こんな風には小学生は書けないと思います
が(笑)、ゴールとなる最終目標はなんとなく理解
していただけたのではないかと思います。

最後に重要なポイントを。

マンツーマンの対話形式で、色々と引き出す時に
尋問になったり、着地点ありきで誘導したり
しないこと。
実はこれが意外に難しかったりするのですが……。

明日は読書感想文の裏ワザについてです。
あまりお勧め出来ないけど、僕がたまに使って
いた「ズル技」です(笑)

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