ナレーターになれ!?(わらプレvol.10)
ようやく本公演が終わりました。
たった6日間、9公演だけなのに……。
そんなに出番も台詞も多くないのに……。
今回は新人さん達のサポートによって、舞台転換(暗転中にコントの椅子とか机とかのセットを出したり片付けたりする作業)も、ほとんどやらずに済んだのに……。
終わってみれば満身創痍。
身体の疲れは取れないわ、声は枯れてるわ、昨日の酒はまだ残ってるわ(これは自業自得)で、もう大変です。
これがアラフィフの現実か……とか思ってしまいました。
もっと身体を鍛えなくちゃダメですね。
でも、つい「10年くらい前なら本公演終わってもケロっとしてたのにな」とか思ってしまいます。
その若い時のイメージのまま行動するから、自分の「あまりに出来なさ加減」や「不甲斐なさ」に愕然としてしまいます。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
そうなんです。
いや、いきなり「そうなんです」とか言われても戸惑うと思いますが……。
若い時のイメージのまま、行動するから戸惑うんです。
これ、月並みな言葉で言うと「理想と現実のズレ」ってやつですね。
よく言うじゃないですか。
「他人から見た自分」と「自分が思ってる自分」と「実際の自分」は違う、って。
今の僕の例でいうと、「自分が思っている自分」と「実際の自分」が違っているということですよね。
「自分が思っている自分」というのは、言ってみれば「自分がこうだったらいいなぁ~という希望的観測を含めたイメージ」です。
人によっては、「自分なんかどうせ……」とマイナス方向にイメージしている方もいますけどね。
つまり何が言いたいのかというと、誰でも日常生活で「ズレがあるまま生活していることが普通」なんです。
そして、そのズレをズレとして認識していないからショックを受ける。
自分としては「ソツなくこなせた」「割と出来た」と思っている仕事内容を否定されて、怒られるからショックを受けるんです。
じゃあ、これを何とか利用できないか?
「ズレをなくして緊張やダメージを軽減する」
あわよくば「ズレを積極的に活用して、理想とする方向に近づける」
出来る方法を見つけました!!
その第一歩としてお勧めなのが「ナレーターになる」です。
野球や競馬の実況中継をイメージしてもらえればわかりやすいと思います。
要は今、自分が行っていることを全部言語化して、頭の中でつぶやくのです。
例えば、これからセミナーの講師として登壇するんだけどメッチャ緊張している。
そんな時は今の自分の状況を頭の中で実況中継するんです。
(今、大きく息を吸って、右足から歩き出した。左足。3歩、4歩、5歩。演台の前に立った。また大きく息を吸い込み……)
「みなさん、こんにちは」
(と言いながら、聞いてくれている人をぐるりと見渡す。一度頷き、にっこりと微笑む。また軽く息を吸って……)
「実は今日、ものすごく緊張してるんですよ。え? 落ち着いてるように見えますか?」
(頷いてる人が3人いるのが見える。その人に向かって話しかける)
「私、結構緊張しやすくて、もう口の中とかカラカラなんですよ。実はこの前もあまりに緊張しすぎちゃって〇〇なことがあって……」
という風に実況中継していくんです。
それが何の役に立つの?
言葉にして置き換えることで、ワンクッション挟むことが出来ます。
昨日、お話しした「自分を演じる」と似た効果ですね。
これは様々なことに応用がききます。
たとえば……
と行きたいところですが、結構長くなってきたので、続きはまた次回ということで。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
本公演の片づけをしていたら、こんな時間になっちゃいました。
明日からはまた7:30の配信を目指して書いていきますね。