落ち着きのない大人が 手あたり次第にチャレンジします!!

バッティングセンターでコジローに教わったこと(わらプレvol.127)

2020/03/30
 
この記事を書いている人 - WRITER -
社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」に所属しています。 お笑い芸人の傍ら、「わかりやすい伝え方」を極めるべく、セールスライター、スピーチライター、講師、ライトノベル執筆に挑戦中! 最近は「遅ればせながら」御朱印集めにハマりつつあります。

こんにちは、銀座で1週間行われるザ・ニュースペーパーの本公演の稽古もいよいよ大詰めです。
地味に疲れています。
そして、自分が単独で担当する公園の一番最後のコーナー「USOヘッドラインニュース」のネタは、まだ全然手付かずの状態です。

こんな時、僕を最も癒してくれるのはコジローです。

Facebookで僕と繋がっている方はご存知だと思いますが、僕にはコジローという息子がいます。
Facebookではコジローが意外に人気で、僕が自分の記事を書いた時より、コジローの話を書いた方が3倍くらい「いいね」がつきます(笑)。

以前、コジローに
「大きくなったら何になるの?」
と、将来の夢を聞いてみたことがありました。

親に似たのか、どこか優柔不断で必ずと言っていいほど、2つ答えます。

4歳くらいの時は
「アイスクリーム屋さんか、空き缶拾い」

……主に公園系だね。

最近は野球に興味が出てきたようで
「カープの選手か、看護師」

……絶対、ベンチで待機だね。

ちょっと、おバカなところが彼の魅力です。

そのコジローが最近バッティングセンターに凝っています。

初めてバッティングセンターに行った時は、26球のうちバットに当たったのは1球でした。
球速は70km/hでした。

「全然ダメだなぁ。1球しか当たらなかった……」
僕がそう思って、どう慰めようかと考えていると……。

当のコジローは満面の笑みで
「俺、1球当たったね!! 凄いね」
と言っていました。

「こいつ、自分が全然出来てない事をわかってないな。ダメだな」
正直、僕はそう思いました。

コジローはバットに1球当たったのが嬉しくて、
「もう1回やりたい。やらせて!!」
とおねだりしています。

次の回は26球中、かすったのも入れると5球当たりました。
まだ前に気持ちよく飛んではいきません。
よくて3mくらい前に軟球がテンテンテンと弾んでいく程度。

周りの打席ではコジローと同じくらいの年齢の少年がバンバカ打っています。
親かコーチかわかりませんが、バットを振るタイミングやフォームなどのダメ出しが厳しく飛んでいます。

明らかにコジローとは天と地ほどもレベルが違います。

それでもコジローは嬉しくてたまらないようです。
「また来たいなぁ」
目をキラキラさせながら、そう言います。

1日行くと3回挑戦します。
26球を3回です。(現在は球速を80km/hに上げたので1セット22球になりました)

そんなこんなで6日間くらい通うと、今では22球で11~15球くらい当たるようになりました。
といっても、ほとんどがカスる程度で前に飛んでいくのは5球くらい。
そのうち、気持ちのいい当たりは1~2球です。

「まだまだ全然ダメだなぁ。自分のレベルに気づいてないのかな? よく続けられるなぁ」
僕はそんな風に思いながらコジローを見ていました。

そして、気がついたのです。

何故、コジローが延々と続けられたのか?

何故だと思います?

僕はこれに気がつくまでに6日間かかりました(笑)

僕とコジローでは、【比べているもの】が違ったのです。

僕は自分が設定した「目標値」と「現在の自分」を比べていました。
「周りの人」と「現在の自分」を比べていました。

すると、当然のように自分の「出来なかったこと」にフォーカスするようになります。
「出来ない自分」ばかりが強く意識され、しだいに「イヤ」になってきます。

だから「よく続けられるなぁ」と感じたわけです。

対してコジローは、「この前の自分」と「現在の自分」を比べていたのです。
そして「打てなかった25球」よりも「打てた1球」にフォーカスしていたのです。
こう考えられるとワクワクしやすくなります。

さらに「前回15回打てたのに、今回は11球」だったとしても
「くそ~、下がっちゃったか。なんでかな?」
と改善の方向に思考が行きやすいのです。

比べる対象が他人ではなく自分なので、妙な焦りやプレッシャーも少ないのでしょう。

「コジロー、すげぇな」
僕はそれに気づいたときに思わず呟いていました。
ダメなのはコジローではなく、僕の方でした。

さてっ!!

あなたも僕と同じ過ちを犯していること、ありませんか?

●別に比べる必要のない他人と無理やり比べて、勝手に落ち込んでいませんか?

●目標を立てたときはワクワクしていたのに、知らない間に目標に追われ、苦しくなってませんか?

●出来なかったことばかりを思い出して、うじうじ、クヨクヨしてませんか?

まずはどんなに些細なことでもいいので、1つ挑戦してみて、それが出来たら
「俺、1球当たったね!! 凄いね」
みたいに声に出して自分を褒めてあげると、小さいけれど、確実に、何かが変わるかもしれません。

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