宿題巡って妻と子どもが一触即発!?(わらプレvol.154)
おはようございます、桑山です。
小学校3年生になった息子のコジローが算数の宿題で悩むことが多くなってきました。
「午後0時20分の30分前の時刻を答えなさい」
コジローが悩んでいます。
悩んだ末に答えを書きます。
「午後11時50分」
それを見て、妻が言います。
「違うでしょ。なんで午後11時50分になっちゃうのよ」
「だって30分前だよ」
「だから、なんでそうなんの? だって午後0時の30分前なんだよ」
「違うよ。午後0時20分だよ」
「だからそういう事を言ってるんじゃないの」
「言ってる意味が分かりませ~ん」
「だからなんで午後0時20分の30分前が午後になっちゃうの?」
「計算したら、そうなったんだよ!!」
「午後11時50分って、いつよ? 夜中じゃない!」
「だって0時っていうのは2つあるんだよ。何を言ってるのか、意味が分かりません」
もう、延々と平行線(笑)
でも、これ、僕も含めて比較的よくやってしまうことなんです。
どういうことかというと
【自分がわかっていること、自分が使っている言葉を元に考えている】
から、行き違いが起こるのです。
この宿題の例で言うと
(1)午前と午後の意味を一緒に確認する
(2)図を書いて、どこまで午前でどこから午後なのかを視認させる
(3)午後0時20分は、図の中の「どこ」なのかを手書きさせる
(4)その30分前は、図で言うと「どこ」なのかを書かせる
(5)そこが午前なのか午後なのかを認識させる
という手順が必要です。
ここでの一番の問題点は、
「大人から見て、午前と午後は瞬時にピンとくる当たり前」の単語ですが、子ども(もしかしたら他の小学3年生はピンと来てるのかもしれませんが)から見ると、まだ慣れない言葉でピンと来ていない、という事実です。
この事実をすっ飛ばして「何故こんな当たり前の事が、わからない?」となるとケンカに一直線です。
実は、似たようなことで、僕にも心当たりがあります。
コジローと一緒に映画を観に行った後、必ず訊くことがあります。
「どこが面白かった?」
するとコジローは答えます。
「ポケモンがずっこけたところ」
「しんちゃんが、おならしたところ」
映画のテーマとはずいぶん掛け離れてるなぁ(笑)
ま、子どもだから、そんなもんか。
にしても、もう少しくらい、感性が豊かでもいいのになぁ。
そんな諦めにも似た感情で感想を聞いていました。
で、先日、また「クレヨンしんちゃん」をコジローと一緒に観に行ったのですが、鑑賞後にいつもの通り聞こうと思って、ふと思いつきました。
質問の仕方を変えてみたら、どうだろう?
そこで、こう訊いてみました。
「どこが心に残った?」
すると……
「う~~んとね、まさお君が最初にカンフー習ってたのに、しんちゃん達にどんどん追い抜かされていっちゃうところ」
おぉっ!!
まともな答えが返ってきた!!
そこで気づいたんです。
今までは「どこが面白かった?」と訊かれたので、「面白い(=バカバカしくて笑った)」箇所を答えていたのだと。
つまり、大人の思う「面白い」という言葉の意味と、子どもの言う「面白い」の意味の範囲が全然違ってたんですね。
プレゼンや商談、あるいはコミュニケーションで
「あれ? 全然響いていないなぁ」
と感じたら、自分が使っている言葉と相手が思っている言葉の意味が違っているのかもしれません。
言葉を合わせれば、格段に伝わりやすくなります。
是非、試しにチャレンジしてみて下さい!!