テンプレート・プロットの裏テーマとは?(わらプレvol.175)
こんばんは、桑山です。
よし、「お久しぶりです」じゃなかったぞ!!
もうそれだけで意外と満足です(笑)
実は冒頭部分を「おはようございます」→「こんにちは」→「こんばんは」に書き換えたという……。
細切れの時間にちょっとずつ書いているので、そうなっちゃうわけなんです。
さて、今日は「プロットシリーズ」のまとめです。
今回のテンプレートを使ったプロット(あらすじ)については、もう少し簡潔にして、もっと手軽に使えるように改良してバージョンアップさせたいと思います。
いつかまたバージョン2に挑戦しますね。
さて、今回は「シンデレラ」「水戸黄門」「ウルトラマン」を見てきたわけですが、それぞれ強調するテーマ(メッセージ)が違いました。
・シンデレラ→感動
・水戸黄門→カタルシス(スッキリ感)
・ウルトラマン→成長
でした。
ところで、この3つのシリーズを通して何か気づいたことがありますか?
そう、どれも必ず「ピンチ」が入っているんです。
このピンチが入ることによって、後のひっくり返し(成功だったり、解決だったり)が効いてくるんです。
おしるこを作るときに、隠し味にほんのちょっと塩を入れると甘さが引き立つと聞いたことがあります。
それと同じ原理です。
但し違うのは、隠し味ではなく、ピンチを「こってり」「たっぷり」描くことが大事です。
この谷が深ければ深いほど、ハッピーエンドの山の高さが際立ちます。
と、ここまでは小説の書き方。
ただ、これをトークやプレゼンに応用するときに気を付けなければならないことがあります。
それは……
「私、可哀想でしょ?」にならないこと。
皆さんの周りにもいませんか?
「私、可哀想でしょ?」テイストで話してくる人。
あるいは「大変なんだ」「不幸なんだ」自慢をしてくる人。
良くいるのが「全然寝てない」「ずっと働きづめで休んでない」自慢。
ちょっと心当たりがあるのではないでしょうか?
じゃ、どうするか?
そこは淡々と「客観的に」語ります。
よく言われるのが、悲しい感情を「悲しい」という言葉を使わずに起こった出来事や周囲の状況を細かく描写することによって伝える、ということ。
これは「楽しい」でも「怒り」でも一緒です。
なかなか難しい高等テクニックですが、これを意識しているかしていないかだけでも、「嫌味な物言い」はかなりの確率で回避できます。
お試しあれ。
さて、ここからはこのシリーズの裏テーマ。
何故、長々とこのテンプレート・プロットの話をしたかというと、これ、人生で苦しい時に使えるからです。
上司に理解されない。
友達との間に距離があって、アウェー感がハンパない。
何をやっても裏目に出る。
そんな時ってありますよね?
そんな時には、今回の話を思い出してほしいんです。
「あ、自分は今、あのウルトラマンのピンチのシーンなんだな」
「このまま上手くいくと思ったのに、なんでこんなことに……。あ、シンデレラで言えば舞踏会から急いで帰るところか」
こう考えることによって、心理的負担はかなり減ります。
これ、心理学でいう「メタ認知」というやつです。
ざっくり簡単に言うと「自分を客観視する」という状態。
例えば役者さんが演技をしているときに「演技をしている自分」と「それを斜め上から、自分を含めて全体を見渡している自分」がいる状態があるそうです。
情熱的に演技しながらも、自分の演技が周囲と調和しているかを冷静にチェックしている状態なんだそうです。
さらにテンプレートのプロットに当てはめることによって「成功する将来」のための過程だと潜在意識が認識しますので、意味なく深刻に悩むのを防いでくれます。
次の「逆転」なり「工夫」なり「助け」に目が行くようになるので、その状況から脱することも早くなるのです。
ほら、意味なく深刻に悩んでふさぎ込んでる時って、何の解決策もなく、ただ後悔と不安ばかりでぐるぐる堂々巡りをしているだけじゃないですか?
そういう時は視野も狭く、周りが助け舟を出してくれているのに気づかず見逃すことも多いはず。
それが防げるので、精神的負担も少ないし、状況改善も早いという訳です。
どうです?
なんか役に立ちそうな気がしませんか?
さて、今のあなたが置かれている状況は、どのプロットのどこのシーンですか?