気になるCM(わらプレvol.144)
こんばんは、花粉がひどくて声が出ない桑山です。
こういう日は本当は家から一歩も出ずにずっとテレビを見ていたいくらいです。
テレビと言えば最近気になっているCMがあります。
内村航平選手が出演している「明光義塾」のCMです。
「わかった」という顔を生徒がすると、いきなり内村航平選手がロンダートから前転して「説明してみて」と言い、その後「わかる、話す、身につく」と踊るCMです。
東京以外でもやってるのかな?
僕自身がなかなか習った事や学んだ事が身につかずに終わってしまうことが多いので、ちょっと耳の痛いCMでもあります。
僕はとても忘れっぽくて、まず人の顔と名前がなかなか覚えられません。
それどころか、何か作業している途中に新しい事を言われてやり始めると、前の事をすっかり忘れてしまいます。
例えば、事務所で経費の精算をしているところへ「桑山君の知り合いで〇〇さんっているでしょ? 住所変わった?」などと話しかけられる。
携帯を持ってきて住所を照合する。
そこへ「この前の本公演のスライドデータってどこにあるの?」と話しかけられる。
パソコンのところに行ってデータを出す。
で、気がつくと経費精算の提出する資料をどこに置いたかわからなくなる。
そして、ふとその辺に置いたはずの携帯もどこにあるか、わからない。
こんな感じ。
パソコンで言えば「メモリ」が極端に少ないのです。
履歴が取っておけずにどんどん自動的に削除されちゃう。
平たく言えば「バカ」なのです。
そんな僕が「どうやったら記憶が定着するか?」に興味があるのは当然の事。
色々と調べました。
さて、ここで問題です。
一番、学んだ記憶が定着するのはどういう体験でしょう?
・講義で得た知識?
・読書で得た知識?
・ビデオなど動画で得た知識?
・グループ討論した知識?
・自ら体験したこと?
これについて、アメリカ国立訓練研究所というところが発表した「ラーニング・ピラミッド」という研究結果があります。
それによると、記憶の定着率は
講義 5%
読書 10%
視聴覚 20%
デモンストレーション 30%
グループ討論 50%
自ら体験する 75%
なんだそうです。
そして、一番効果があるのは、実は……
他の人に教える 90%
なんですって!!
なんか意外な気がしません?
僕はてっきり自分で体験するのが一番定着するのだと思ってました。
こうしてみると、内村航平選手のCMは、非常に理にかなっていることになるのです!!!
何故、教えることが一番効果があるのか?
これはおそらくですが、「言語化」することに意味があるような気がします。
つまり、自分が体験したことや知っている知識を
「整理」して
「体系化」して
「言語化」して
「説明」する必要がある。
「自分で」言語化して再構築することに意味があるのではないかと思います。
聞いたものをそのまま伝えても、相手が理解できるとは限りません。
伝わらなければ伝わるように工夫しなければなりません。
かみ砕いたり、他の単語や言い回しを使ったり。
さらに、教えるにはある種の緊張感を伴います。
これも記憶の定着に効果がある要因だと思います。
で、今日の結論。
【「これ、覚えておきたいな」と思った事は身近な人との会話で話題にしてみる】
「教える」と大上段に構えなくても、会話で伝えるだけでも充分に効果があると思います。
ポイントは言語化して再構築することですから。
このメルマガで「ほぉ~~」と思うことがあったら、会話の話題にしてもらえれば……嬉しいなぁ。