2人の患者さん(わらプレvol.151)
おはようございます、桑山です。
習慣化のためには66日間続ければいいと聞いて、なんとか66日間、出来はともかくとしてメルマガを続けようと思っています。
(21日で習慣化説は最近の研究で違うらしいということがわかってきたそうです)
さて、今日も入院中の話です。
僕が入院していたのは大部屋で、ベッドは6床。
僕が入院した月曜日には、既に3人がいて僕で4人目でした。
水曜日になり、肺炎と診断された患者さんが入院してきました。
この患者さんと、その隣で長期入院している患者さんが対照的でした。
肺炎の患者さんは39度の高熱が下がりません。
こんなに熱が出たことはないと看護師さんに訴えています。
「本当に肺炎なんですか? 肺炎で解熱剤を使っても熱が下がらないことはあるんですか?」
看護師さんも「今、検査中ですから」としか立場上、言えません。
「肺がんっていう可能性はないんですか?」
「今、検査中ですから」
「検査の結果はいつ出るんですか?」
「2日後です」
「電話して急がせるように言って下さいよ」
看護師さんが戻った後も病室から携帯で家に電話を掛けます。
「本当に肺炎かどうかインターネットで調べてくれ。俺にはその気力ないから」
「俺が世界一信用しているアダチ先生に電話して、この症状が本当に肺炎か聞いてくれ」
その後も、看護師さんが
「少しでもいいから食事を取ってくださいと先生が言っています」
「どんなものなら食べられますか? 液状のものなら喉を通りますか?」
と尋ねても
「食べる気力なんかない。診断か処置が間違ってるんじゃないか?」
と食事には手をつけません。
「5月7日に会社でシンガポール旅行に行く予定なんだ。行けるかどうか、早く結果を出してくれ。キャンセルしなくちゃいけないんだ」
その後も暇を見つけては家に電話をかけて文句をいい、看護師さんをつかまえては自分がどんなに大変なのかを言っていました。
そのお隣の患者さんはもう2ヶ月近く入院しているようです。
「有給を全部使い切っちゃいましたよ」
と、看護師さん相手に軽やかに笑っています。
症状は一進一退のようです。
看護師さんが申し訳なさそうに言います。
「う~ん、この治療法でもなかなか効果が出てないみたいね」
すると長期入院さんは
「でも、昨日なんかは少し調子が良かったんですよ」
「ちょっと先生に言って新しい治療を検討してみますね」
「今まではあまり効果が出ませんでしたが、今度のは効果出るかもしれませんね!!」
長期入院さんの声は弾みます。
「○○さん(看護師さんの名前)、今度の髪型も似合ってますね」
なんていう会話まで飛び出しています。
じゃ、この長期入院さんの病状は軽いのかといえば、そんなことはありません。
夜中に押し殺した声でうめいているのは肺炎さんではなく、この長期入院さんの方です。
病名はわかりませんが、決して軽いものではないのでしょう。
なんせ2ヶ月近くも入院しているのですから。
さて、ここで考えていただきたいのです。
病名も病状も違うので、一概には比べられませんが、この2人の患者さんのうち、「可能性として」比較的早く回復する可能性があるのはどちらでしょうか?
たぶん僕も同じ考えです。
長期入院さんの方ですよね?
では、何故、そう感じたのでしょうか?
前向きな姿勢?
笑顔?
積極的なコミュニケーション?
おそらく全てが正解だと思います。
では、さらにここで深堀りをして質問します?
【では、その前向きな姿勢や笑顔が保てる、その根底にあるのは、どんな考え方でしょう?】
これが今日の宿題です(笑)
もしかしたら、この問いはあなたの目から鱗を落とすかもしれません。
パラダイムシフトを起こすかもしれませんよ。
僕が思った答えは、また明日♪