それ、何の曲??(わらプレvol.211)
ディズニー映画のアラジンが実写映画化されるということで、
しきりにテレビでCMをやっています。
テレビの画面から流れる「ホール・ニュー・ワールド」
この曲を聴くと、嫌でも思い出すエピソードがあるんです。
去年の夏休みのことだったかなぁ。
息子コジローは小学3年生。
色々、夏休みの宿題が出たのだが、一番手こずったのは
「鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)で秋の演奏会の演目を練習してくること」
10日間練習することが宿題でした。
算数、国語などは片づけたものの、絵日記と鍵盤ハーモニカは
後回しになりがち。
この辺は僕に似ているなぁと、つい思ってしまいます。
夏休みが始まって2日間は練習してました。
が、あまりにたどたどし過ぎて、何の曲かわからない。
僕も楽器は全く弾けないので、演奏の上手い下手については何も言えません。
言えないが、あまりにも酷いので聞いてみました。
「それ、何の曲なの?」
コジローは「え? この曲知らないの?」といわんばかりの不思議そうな顔。
いや、曲を知ってるとかのレベルじゃなくて、判別ができないんだよ。
4小節の中で何回フェイントとチェンジアップを使うんだよ!!
「『星に願いを』だよ」
自信満々に答えるコジロー。
不思議なことに「星に願いを」だと思って聞くと、拙いながらもそう聞こえてきます。
脳内補正、恐るべしっ!!
でも、これってスピーチやプレゼンでも同じことが言えます。
会話でもスピーチでも、テクニックとして「謎」を入れると興味を引っ張れます。
たとえば、
「ある2つのことをするだけで、過酷な運動をしなくても、みるみるうちに痩せていきます」
みたいなこと。
でも、勘違いしちゃいけないのは「何について話しているのか?」は「謎」にしちゃいけません。
「星に願いを」をブツ切れで演奏していると思って聞けば、どこのパートかなんとなくわかります。
でも、何の曲かわからないと、ただの雑音にしか聞こえない……。
プレゼンも同じ。
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「最初に何の話か、何を主張したいのかを伝えておく」
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ま、この手の本では普通に言われてることですよね?
実は先日、30人ほどが見ている中で、延々と難しい英語で説明を受けるという経験をしました。
超緊張していたのに、睡魔の死神が僕の意識を再三にわたって刈り取りに来ました。
ちなみに説明されたことは、何一つわかりませんでした。
だって、英語がわからないんだもん。
ここでも何の話をしているのか僕が理解できなかったことが敗因。
でもこの経験で、わかったことがあります。
「わからないことを理解しようとすることは、かなりの労力を要する」
ということは「伝えたいこと」以外で、聞き手の労力を消耗させることは極力避けるべきということ。
ちなみにコジローは2日間練習しただけで、夏休み終盤まで放置。
もう8日前だという時に慌てて練習を再開しました。
そこからは、時間があるときは僕も観客になっての猛特訓。
夏休みが終わるころには「上手い!」とまではいきませんでしたが、普通に聞けるレベルになっていました。
が、しかしっ!!!
事件は夏休み後に起こったのです。
その事件とは……
続きは、また明日。