子ども相手にテクニックを駆使(笑)(わらプレvol.221)
こんにちは、桑山です。
今日は小学校への読み聞かせボランティア
第2弾に行ってきました。
今日のクラスは小学校4年生。
うちの子ども・コジローのクラスです。
何を読むか直前まで決まらず、
最後まで2冊の候補で悩みました。
の2冊です。
どちらもコジローのリクエストです。
さて、この2冊で悩んだ僕は、どうしたと思いますか?
恒例のシンキング・タイムです。
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答えは【子ども達に直接聞いた】です。
この2冊のうち、どっちを読むのか、
まだ決めていません。
どっちを読んでほしいか、手を挙げてね。
「ゆけ! ウチロボ!」
これは、やや男の子向けかな?
でも、こじパパが一番好きな話の絵本です。
「ぼくのレオおじさん」
こっちが選ばれたら、色々ある話の中から
ゴキブリになった話を読もうと思います。
じゃ、手を挙げてね。
「ゆけ! ウチロボ!」がいい人~?
「ぼくのレオおじさん」がいい人~?
結果的に「ぼくのレオおじさん」になりました。
読み聞かせは大成功。
担任の先生から
「どうやってあんなに盛り上がる本を
選んだんですか?」
と聞かれたほどでした。
もちろん、本の内容が面白かったのもありますが、
盛り上げるために、ちょっとした仕掛けをしました。
さりげない子ども達とのやり取りの中に
わらプレ・テクニックが2つ使われています。
それが何か、わかりますか?
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「強制参加」と「選んだのは君だ」です
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1つずつ説明しましょう。
「強制参加」
これは、「手を挙げさせる」という行為です。
さりげなく動作を強要することによって、
積極的に参加するという姿勢を作り出します。
たとえば、情報番組などを見ていて、
答えを「dボタンを押して赤青緑黄の中から選んで」
というのをたまに見かけます。
あれ、ボタンを押してクイズに参加すると、
その後の答えが妙に気になったりしませんか?
ボタンを押して答えた直後に
チャンネルを変える人ってあまりいないと思います。
人間は自分から行動を起こすと
気持ちまで能動的になる傾向があります。
逆にただ聞いているだけだと
気持ちまで受動的になり、眠くなります。
だからスピーチやプレゼンを始める際は
空調の具合など適当な理由を持ち出して、
聞いている人に手を挙げさせる方法は
かなり有効です。
もう一つは「選んだのは君だ」
適当なネーミングからもわかるように
どちらの「わらプレ・テクニック」も
僕が勝手に名前を付けました。
この「選んだのは君だ」というテクニックは
「自分で選んだものは否定しにくい」
という人間心理を使っています。
心理学的に言うと「一貫性の法則」と
呼ばれるものです。
人間は常に一貫性を保ちたい傾向があります。
例えば
「中華とイタリアンなら、どちらを食べた方が
ランチした相手と仲良くなれると思う?」
と聞かれて
「それは、中華でしょ!」
と答えたとします。
「なぜ?」と理由を聞かれて、
その場で思いついた理由を羅列したとします。
その後
「じゃ、この後の僕とのランチは
中華とイタリアン、どっちにする?」
と聞かれたら、結構パスタが食べたくても
普通は「中華」と答えてしまいます。
ここで「イタリアン」と答えると
自己否定をしてしまうことになるからです。
よく「恋愛は惚れた方が負け」とか
「先に告白した方が負け」なんて言われますが、
あれもこの一貫性の原理が関係しています。
つまり「自分が好き」と決めたものを
「やっぱり、あれは間違いだった」と
認めるのは、かなり抵抗を感じるものなのです。
もっとも恋愛の場合は程度問題なので
抵抗を感じても「マヂで無理」となったら
別れを選択しますが、
それでも告白した場合は、告白された場合よりも
抵抗を感じるのです。
で、子ども達は「レオおじさん」を
『自分達で』選んだので、無意識に
「こちらの方が面白いはず」
「こちらの方が面白くあってくれ」
という心理を刷り込むことが出来た
というわけです。
小学生相手にテクニックを駆使する僕も
相当、大人げないですが(笑)、
プレゼンで使えるテクニックなので
覚えておくと便利ですよ♪
P.S.
今、学校公開(授業参観)を終えて、
妻の親戚の岩手県大船渡に向かっています。
季節外れの家族旅行です。
2泊した後、朝5時に出発して
僕だけ名古屋のスペシャル公演に向けて
前乗りという強行スケジュールです(笑)