名古屋飲み会で無茶振り!?(わらプレvol.134)
なんとか新年最初のフル公演が終わりました。
そして、昨夜は新年会@大阪でした。
いつもは東京の中野で行う新年会。
大阪でやっているのが新鮮でもあり、なんだか妙な気分でもありました。
そうそう、飲み会といえば昨日の話の続きですね。
催眠術師の城咲梁さんとサシ飲みをしていた時の名古屋飲み会の話でした。
そう!!
名古屋飲み会で無茶振りされたんですよ!!!
丁寧に順を追って話すと、
まず僕はほぼ毎回、名古屋公演があると、名古屋の友達と飲み会をするのです。
元々は大学の同級生が地元の名古屋に戻って社長をやっているところから始まった話でした。
そのメンバーの中に、バーテンダーがいます。
いつも公演をする中日劇場の裏手にあるバー「Penrose」のバーテンダーです。
通称、タカさん。
彼は催眠術が使えます。
しかも催眠術業界ではかなりの古株のようです(催眠術業界は狭いせいもあるが、彼の名前を知っている人は多い)
そんなタカさんに、突如、こう言われたのです。
「そういえば、くわっちって催眠術が使えるようになったんだよね? ちょっとやって、見せてよ」
飲み始めて1時間くらい経って、その無茶振りはないでしょ!!
場もそんな感じじゃなくなってるし……。
なかば強引に背を押される感じでやってみることになりました。
催眠術にかかってみたい人は2人いました。
僕の隣に座っている女性と、目の前に座っている男性。
僕は今まで1対1で掛けたことはあっても、2人同時は初めてです。
で、慎重に観察しながら催眠を掛け始めました。
目の前の男性はほぼ間違いなく掛かると思われました。
問題は隣の女性です。
結構、集中できずに気が散りがちです。
そこで僕はその女性の方に注力して、催眠を掛けました。
さて、結果はどうなったと思います?
失敗しました。
結果、どちらにも掛かりませんでした。
その時、タカさんが言いました。
「くわっち、あのタイミングで力を注ぐのは、正面の男性だよ。彼なら間違いなく掛かってたと思う。そして彼が掛かれば、女性も引きずられて掛かる可能性は充分にあった」
その話を聞いていた城咲梁さんは軽く頷き、解説してくれました。
催眠というのは一人が掛かると、見ている人も「掛かり方」のイメージが固まるので掛かりやすくなるんだよ。
催眠っていうのは、伝染するからね。
それを聞いて、僕はとても悔しく思いました。
だって、そうでしょ?
え?
その理由がわからない???
だって、これって、あれに似てません?
そう、人前で話す時に「まずは一人に向かって話す」というメソッド。
その時に【一番真剣に聞いていて興味がありそうな人】に語りかけること。
僕はそのメソッドも知っていて、それも人前で話す時には実践していました。
でも、シチュエーションが変わったら、ころっと忘れてました。
催眠もプレゼンも同じなのです。
人間の脳にはミラーニューロンという、モノマネ細胞があります。
あくびをしている人を見ると、あくびが出るのもこの細胞の仕業だといわれています。
これがあるから、人間は他の動物と違って共感できたり追体験できたりするのです。
つまり、授業であれ、セミナーであれ、プレゼンであれ、人前で話す時には、「真剣に聞いている一人に向かって話す」と、周りの人も聞いている人の影響を受けて、自然と(モノマネ細胞によって)聞いてしまうのです。
これからも「まずは一人の人に向かって話す」のが、いかに大事かがわかります。
試しに、今度軽い気持ちでやってみてね♪