「詐欺の手口を知りたい人!!」「ハイハイ!!」(わらプレvol.52)
特にメチャメチャ忙しい訳でもなかったけど、気がついたら1日が終わっていました。
そんな訳で昨日は久々にメルマガをお休みしてしまいました。
意外と忙しいときの方が隙間時間にちょっとずつ、ブツ切れに書いていってメルマガを完成させられるのかも……とか思っちゃいました。
メルマガもさることながら、そろそろ確定申告の準備をしなければ……。
実は確定申告ソフトを変えたので、まだほとんど入力出来てないんですよね(笑)
(本日のあらすじ)
・「強制参加」は桑山のキャラがあってこそ、の話ではない
・これを悪用すると「ハイハイ商法」と呼ばれる詐欺商法になる
・悪用厳禁だけど、このコツはそれほどの可能性を秘めている
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一昨日は「聞いている方にアクションを起してもらうことによって参加者としての意識を呼び起こす」というコツをご紹介しました。
そうすると「それって桑山さんのキャラがあるから成立するんじゃないですか?」というお便りを頂きました。
あの最後の「くすり笑い」の部分でそういう風に感じたのかもしれませんが、あれはあくまでも「おまけ」です。
「強制参加」の本質は、自らの意思で身体を動すことによって「自分の意思で参加している=自分はこの話に興味がある」という暗示を与えることです。
これは幾つもの要因が絡み合って最終的に「興味」を持たせている構造になっています。
・適度な運動は脳の神経物質を刺激して、脳を活性化させる
・身体、特に手を動かすと感情も動きやすい
・脳は、自分で選択した事を覆す(否定する)ことは苦手
これらを悪用したのが「催眠商法」「ハイハイ商法」と呼ばれるものです。
高齢者を対象にすることが多いのですが、最近は高齢者に限らず全世代に広がっているようです。
具体的には、割と高層のビルの一室に人を集め、最初は無料でプレゼントをします。
「このプレゼント、欲しい人!」
と聞くと、2~3人あらかじめ仕込まれている人が「ハイ、ハイ!!」とテンション高めに手を挙げるそうです。
手を挙げた人にプレゼントが渡る。
「では、次はこのプレゼント欲しい人!!」
などと煽っていきます。
何回かこれを繰り返します。
僕自身、こういう場面に出くわしたことがないので、書籍や雑誌、新聞記事やネット記事から共通する事実を拾い集め推測するしかないのですが、おそらくは、その後、無料プレゼントから非常に安い値段のものへとシフトしていくのでしょう。
そして、最終的には高価な品物をローン契約と共に購入させるという流れになるのだと思います。
興奮冷めやらぬまま、「この機会を逃したら損だ」と手を挙げ契約したのだが、あとで冷静になると「なぜこんな粗悪な布団をローンを組んで何十万も出して買ったのだろう……」と言うことになるわけです。
これ、どんなことが行われているかと言うと……
・高層ビルの高層階で行うことによって心理的に不安定な状態にさせる
・サクラによって「手を挙げる=得をする」ということを刷り込む
・何回か手を挙げることによって抵抗をなくす
・販売者が商品を提示すると「パブロフの犬」のように反射的に手を挙げるようにする
・何人もの人に手を挙げさせて競争させることで興奮状態を作り出す
・無料→安価→高価な商品と微妙にズラしていくことで違和感をなくす(心理学用語で「般化」または「汎化」と言います)
というわけです。
とたんに胡散臭い雰囲気になってきましたが、ご心配なく。
僕はそっち側の人間ではありません(笑)
振り込め詐欺関連のネタを作るときに、凄く調べただけです。
言いたかったのは【きっちりと手順を踏むと悪用できるくらいの可能性を秘めている】と言うことです。
とはいえ、講義(話)の最中に一度や二度手を挙げさせたくらいで暗示によって、どうこうする事などは出来ません。
ご安心を。
しかし、全く動かず椅子に座って聞いているのと、何回かでも手を挙げたのとでは、格段に効果に違いが出ます。
そして肝心なのは、これは脳の特性を活かして(詐欺の場合はつけ込んで)いる手法なので、「誰がやっても」ある程度の効力を持つ、と言うことです。
「強制参加」の他にも、話し手側と聞き手側を結ぶテクニックとしては、いわゆる「客いじり」というのがあります。
「強制参加」よりも、もう一歩踏み込んだやり取りです。
しかし、この「客いじり」はあまりお勧めしません。
明日は僕が「客いじりをお勧めしない理由」について、一緒に考えていきたいと思います。
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ハーフマラソンの日程が近づいてきていると言うのに、体重がどんどん増えています。
ストレスから過食気味なのか!?
確定申告よりも、今は体重を清算したい気持ちです。