右脳と不定詞と鼻毛(わらプレvol.57)
昨日は人生初のハーフマラソンを走ってきました。
2時間半の足きりに引っ掛かるんじゃないかとヒヤヒヤしていましたが、なんとか無事2時間19分で完走できました。
やはり15kmを超えた辺りから足が重く上がらなくなってきましたが、沿道のボランティアの方達の笑顔での声援に助けられました。
走り終わって、もっと充実感とか達成感があるのかとも思っていましたが、そこはそれほど……。
子どもとの「走りきる」という約束を守れたことの安堵感の方が大きいくらいでした。
走り終わるともう太ももがヤバイことになっていまして……ちょっとストレッチをして伸ばした方がいいなと思い、伸ばそうとした瞬間太ももの表側が攣りそうになり……。
慌てて太ももの表側を伸ばそうとすると今度は裏側が攣りそうになりました。
2時間ほど経つと太ももは落ち着いてきたものの、今度は膝がじわじわと痛んできました。
達成感もなかったので、もう二度と走りたくないと思うのかと思ったら、そこまで嫌いな感じでもなく。
ただ、ハーフを走っただけで、こんなに疲れるのも腹立たしいので、もうちょっとジョギングを続けてみようかと思っています。
そもそも達成感が得られなかったのには、原因がありました。
それは僕なりの秘策だったのですが……(続きは最後)
(本日のあらすじ)
・理論で説明しても人は聞いてくれない
・話を聞いて記憶に留めてもらうには、聞き手の感情を揺り動かすこと
・聞き手の感情を動かすには五感を使わせる
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今まで何度も触れてきたことですが、人間は言語情報よりも非言語情報の方に反応します。
視覚情報55%、聴覚情報38%に対して言語情報7%というメラビアンの法則です。
言語情報で伝わる情報は、僕らが思っているよりもかなり少ないのが実情です。
コピーライティングの世界でも「商品のスペックなどを丹念に説明しても商品購入にはつながりにくい」というのが定説になっているそうです。
それよりも「心や感情を動かすコピーの方が商品購入にはつながりやすい」そうです。
へぇ~なんて他人事のように聞いていては困ります。
これは人前で話す時にもそのまんま当てはまることなのです。
人前で話す時に口調やトーン、立ち居振る舞いは大切ですが、これは一朝一夕には身につきません。
これはちょっとずつ訓練を続けていくしかありません。
この訓練の手助けとして「キャラを演じる」という方法を以前ご紹介しました。
「ナレーターになる」「演出家になる」「脚本家になる」という方法です。
今日はもうちょっと手軽な方法をご紹介です。
元来、ものぐさで楽をしたい体質の僕は、当然の事ながらこう考えました。
「立ち居振る舞いを訓練するのって面倒臭いな。もっと言葉尻で説得力が増すコツとかないのかな?」
ん~~、我ながらなんて姑息な……。
しかし一生懸命探しました。
その熱意を何故、演技方向や立ち居振る舞いに向けられないのか、という問題はさて置いて。
「そもそも、文字だけで表現する小説や、コピーライターはどのようにしているのか?」
コピーライティングの本を色々読んだりしました。
小説作法や小説入門の本も読みました。
その中で「これだ!」と思うものは、高橋フミアキ先生の小説塾で学んだことでした。
小説を書く目的は読者の心を揺さぶるため。
喜びでもいいし、悲しみでも怒りでも感動でもいい。
そのためにはどうするか?
どうすると思います?
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それは「五感を使わせること」でした。
意外とシンプルで拍子抜けしました?
たとえば文章の中に色を使う。
文章中に匂いを使う。味を描写する。音について触れる。
これらを使うことで読者の感情はとても動きやすくなります。
これは、そのまんま話し言葉に応用できます。
これらを話の中に意図的に入れることで聞き手のイメージは格段に広がります。
人間には大きく分けて「視覚型」「聴覚型」「触覚型」の3種類が存在します。
相対で会話するときには、その人がどのタイプかを見極めて話すと親近感や会話の合致率が飛躍的に向上します。
大勢の前で話す時には、その全てを網羅することを心掛けるといいでしょう。
つまり、「色」「音」「触り心地」です。
じゃ、これらを話の中でいつ使えばいいのかというと、それは「状況説明」のときと「例え話」のときです。
今日は長くなってきたので、ここまで。
この続きはまた明日。
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僕なりの秘策。
それは「AUdible」というiPhoneアプリで本の朗読を聴きながら走ることでした。
ジョギングの時もこれを聴きながら走ってます。
走っているときは、あまり難しい本は向いていません。
自己啓発の本くらいが丁度いいのです。
モチベーションも上がりますしね。
なぜ、それが秘策か?
以前、脳は「一つのことに集中すると、他のことを疎かにする」という話をしたと思います。
今回はそれを応用して、本の内容に集中して「走っている辛さ」を疎かに出来るからです。
何もなく走っていると「今、○kmか。あと×kmもあるな」と、そればかり考えてしまいます。
「足が重くなってきたな。しんどいな」とばかり考えると、脳はそこに焦点を当て、余計しんどい要素を探そうとすると思ったのです。
で、この時選んだのはライトノベルでした。
おかげで、走っているしんどさはかなり紛れたと思います。
時間と距離は気にしていたものの、後はラノベの内容に焦点を当てていたので。
そして、なんとかゴール!!
しかし、ライトノベルは話の途中。
なんかモヤモヤしたまま、、達成感も充実感も消化不良のままランを終えたのでした。