しょぼい話を面白くする方法(わらプレvol.70)
昨日はTFM(FM東京)にラジオの収録に行ってきました。
といっても、別に僕がDJとして番組を持っているわけでは全然なく(笑)、ザ・ニュースペーパーとして月に1回全国38局のFM局にネットする番組を持っていて、そのローテーションで出演させて頂いた、という話です。
オンエアは3/5(日)の朝5:00(笑)から1時間です。
ちなみに放送される局はこちらに一覧がありますので、「聞けるかな?」とチェックしてみて下さいね。
今回は独身生活研究家の方をゲストにお迎えして「ソロ(独身)生活」について色々聞いてきました。
少子高齢化などという言葉はミニにタコ……いえ、耳にタコが出来るほど聞かされています。
婚活という言葉も至る所で耳にする言葉です。
でも、どれくらいの割合で「結婚しているのか?」というと、ちょっとピンと来ないですよね。
なんと2035年には、50%の人間が独身(ソロ生活)を送っているんですって!!
なんか凄くないですか?
気になった方は聞いてみて下さい。
さて、ラジオ番組で「今日はどんな発言をしようか」と考えているときに、ふと普段無意識に行っている「あるコツ」に気付きました。
そのコツとは……(続きは本文で)←いつもとちょっと違う
(本日のあらすじ)
・自分の体験談を絡めると、何の変哲もない話も面白くなる
・体験談を絡めると一次情報になるから面白くなる
・話し手のフィルターを通して見る世界は意外な気づきがある
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僕はかつて、CS朝日ニュースターという衛星放送の局で「武田鉄矢の週刊鉄学」という番組にレギュラーコメンテイターとして参加させて頂いてました。
実はその頃から苦手なんですよ、テレビやラジオの番組って。
意外ですか?
……よく言われます(笑)
パッと見、お喋りですし実際もお喋りです。
そのせいで、とっても社交的に見られるんですが、実はかなりの人見知りで、しかも極度の緊張しぃです。
特にテレビやラジオに行った時に感じる「アウェー感」はハンパなくて、ザ・ニュースペーパーのメンバー4人とゲストの方1名だけの、知り合いだらけで、なおかつ少人数なのに緊張します。
「ここでこんな事を差しはさんでも面白くないかなぁ」
「こんなコメントって、別に普通のことだから呆れられるんじゃないかなぁ」
こんな不安が襲ってきます。
昨日もそんな不安に押しつぶされそうでした。
で、どうなったか?
結論から言うと「上手くいきました」
何故うまくいったかというと、あるコツを使ったからです。
そのコツとは「自分ストーリー」です。
ちょっと勿体ぶった言い方をしてますが、平たく言えば「自分の体験談」です。
別に普通の、何の変哲もない話をする時に、「自分の体験談を混ぜながら話す」のです。
出来ればちょっとしたドジ話などが理想的ですが、別にドジ話でなくても、「困った話」「悩み」「驚いた話」「ムカついた話」「感心した話」「感動した話」など、感情の伴う話ならOKです。
これらを絡ませることによって、「どこにでもある、何の変哲も面白みもない普通の話」が一瞬にして独自性あふれる話に変わります。
なんか話が上手すぎる??
信じられません??
じゃあ、前回の話を思い出してみて下さい。
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「私は喋るのが苦手で、みんなといる時もついつい黙りこくって、みんなの話を聞くだけになっちゃう」
そんな事で悩んでる方。
大丈夫!!!
そんな人こそ、「人の心に響く話」が出来る素質を持っています!!
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と締め括った前回の話。
結構、感動的に締め括った話ですが、話の内容は「話し上手になるには聞き上手になること」と「相手を理解するには相手の悩みを理解しようとすること」の2つだけです。
ね?
こう明け透けにタネ明かしをしてしまうと、身も蓋もないくらい「どこにでもある、何の変哲も面白みもない普通の話」でしょ?
……自分で書いてて落ち込むほどです。
では、この誰でも思いつきそうな話を「そこそこ読める話」にどうやって変化させたのか?
「本日は、お日柄もよく」という本を読んで感心した(体験談)
↓
傾聴ボランティアの話が出てきた
↓
話し上手は聞き上手(本題。但し、どこにでもある話)
↓
妻に言われた一言「みんなが何に興味をもっているかを知らないと務まらない仕事」(体験談)
↓
相手を知るには相手の悩みを理解すること(本題。但し、それほど革新的ではない)
↓
大人気漫画「HUNTER×HUNTER」にも似た台詞が出てくる(引用による権威づけ)
↓
まとめ&励まし
と、こんな流れになっているわけです。
途中で出てくる妻の一言の体験談がそこそこインパクトがあるので、意外と興味を持って読み進められるのです。
しかも格段に説得力が増します。
これにも、勿論きちんとした理由が二つあります。
一つは自分の体験談に絡ませることによって「二次情報から一次情報になる」から。
事実の羅列や型通りのノウハウより、誰かのストーリーの方が、すぅ~っと心の中に入ってきます。
一次情報と二次情報についてはvol.28で書いていますので、気になる方は読んでみて下さいね。
歴史の教科書って史実だけを時系列で淡々と書いてあるでしょ?
何年に誰がどんなことをして、それを何と呼ぶか。
この箇条書きが淡々と続く。
だから面白く感じない。
一方、大河ドラマでは一人の人物やその周辺の人物に焦点を当てて、その人物の感情の流れと共に行動を追う。
戦国武将ゲームにも同じような要素があります。
だから歴女(れきじょ)と呼ばれる女性が生まれるほど、熱狂するほど、どちらも面白い。
感情が伴うので、疑似とはいえ一次情報になります。
そして人物に焦点を当てて感情を追うと、そこにストーリーが生まれます。
ストーリーにからめてイベント(歴史的事件)が起こると、自然と記憶に残るという訳です。
体験談を入れると面白くなるもう一つの理由は、聞いている人は「話し手のフィルター」を通して物事を見ることが出来るからです。
話し手のフィルターが聞いている人に「意外な視点」や「気づき」を与えます。
だから面白く感じるわけです。
多かれ少なかれ、聞き手にとって話し手の世界観というのは面白く感じます。
だって、その人生、その感性で生きてきた人はあなた一人しかいないのですから。
この世界観やフィルターに関する話は、また別の機会にいたしましょう。
今日の結論は【何気ない話でも上手く自分の体験談を絡めれば生き生きとした面白い話になる】でした。
あなたは、どんな話をしなければなりませんか?
どんな話をしたいですか?
その話に絡めるとすれば、どんな「あなたの体験談」をコラボさせますか?
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そうそう。
この自分の体験談を話の途中で差しはさむ時には
「私にも似たような体験がありまして」
「この話をしていて思い出したんですけど」
「私の場合は」
という言葉を使うとスムーズに体験談に移行できますよ♪
Comment
私は基本的におしゃべりですが、二人きりの場合は自分よりよく喋る人と一緒が楽です。口数が少ない友人が多いので、二人きりでいて私が黙ると沈黙になってしまうので、私は沈黙が怖くて、頭の中で何を話そうかずっと考えています。なので二人の時は聞き手に回りたいです。疲れてしまうので、、、上手く話を提供出来るようになったら、この悩みも解消されそうです。