褒めるシスターズ!?(わらプレvol.14)
(今回のあらすじ)
・人間には元に戻ろうとする本能がある
・コンフォートゾーンは徐々にずらしていくのが正解
・ダイエットとプレゼンの共通点
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「褒めるシスターズ!?」
いきなり題名から失礼しました。
やたら手もみしながらヨイショする阿佐ヶ谷姉妹を想像しましたでしょうか?
あの銀縁の眼鏡の奥からあまり笑ってない目で見つめつつ、美しいデュエットのハーモニーでヨイショしてくる、世にも奇妙な物語。
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いま、ほんのチラっとだけ想像しましたね?(笑)
コンビニおでんをツンツンするが如く、あなたのイマジネーションをツンツンできましたでしょうか?
この冒頭からスベるの覚悟でつけた「褒めるシスターズ」、正確には「ホメオスタシス」と言います。
何の話かというと「なぜコツコツとやらなければならないのか?」という話です。
このホメオスタシス、人間が誰しも持っている、いや人間に限らず恒温動物なら基本的に持っている……習性というか、ある種の本能です。
例えば体温が上がったりすると「元の状態に戻そうとして」汗をかいて冷やそうとする。
体温が下がると震えることによって筋肉を小刻みに動かし、発熱させます。
イメージ的には、ゴムを伸ばすと「元の状態に戻そうとして」縮もうとするのに似ています。
この「元の状態」のことを「居心地の良い場所」という意味で「コンフォートゾーン」と呼んだりします。
それゆえ、人は「悪癖」や「悪習慣」から抜け出すのが難しく、逆に「良い習慣」を身につけると、どんどん事態が好転していくのです。
貧乏ゆすり、お菓子のつまみ食い、喫煙、汚部屋、アルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物中毒なども、これらによるところが大きいようです。
何の話をしているかといえば、昨日話していた「何故コツコツを強調するのか」という話です。
人間にも、このホメオスタシスというシステムがあるため、急激に変化を加えるとその反動で逆の方に大きくふれてしまいます。
つまり、急激に「別人格のキャラ」を日常的に演じようとすると、大きく揺り戻されるため、結果的に精神のバランスを崩してしまいます。
もっと身近な例で説明しましょう。
ダイエットで成功する人と失敗する人の差は何でしょう?
色々な原因がありますが、その一つとして「極端な食事制限」があります。
極端な食事制限はリバウンドする。
これは納得しやすいのではないでしょうか?
なぜリバウンドするのか?
それもホメオスタシスが関係するところが大きいのです。
入ってくるエネルギー(食事)が減れば、元に戻そうとして通常よりも強い食欲が働きます。
なおかつ身体の方も「適応」しようとして、少ないエネルギーで効率よく摂取しようとするので吸収率が高まる省エネモードになります。
なので、「目標体重まで到達した!!」と食事制限をやめた途端、「食欲+省エネモード」で、過剰なカロリーが摂取・吸収され、リバウンドしてしまうわけです。
では、ダイエット成功者はどうやってるかと言うと、ほぼ例外なく「無理なく徐々に食事制限」して「筋肉」をつけます。
脂肪を燃焼しやすい身体を作りながら、余分なものを食べ過ぎないように「徐々に身体を慣れさせて」いきます。
これを人前で話すプレゼン(授業もセミナーも朝礼も全部ひっくるめて、これからはこう呼びますね)に置き換えると……
(1)「自分を演じる」→「ナレーター」→「演出家」→「脚本家」と『ステージを上げていく』のが、食事制限。
ダイエットでは、食事を最初は少しだけ制限して、その割合を徐々に上げていくことによって、食欲をコントロールしていきます。
プレゼンでは、ちょっとずつコンフォートゾーンをずらしていくことによって「自分のメンタル」や「自分自身」をコントロールしていきます。
(2)その手段として「言語化」するのが、筋トレにあたります。
まずは自分の状態を「言語化」して、「言葉への変換スキル」を鍛えることによって、人前で話すときのアウトプットとしての言語力も鍛えられます。
言語力を鍛えながら、メンタルコントロールのサポートもしている構図になります。
そういえば筋トレに限らず、適度な運動を続けていると、不思議に食欲もセーブされます。
こういうところでも似ていますね。
最近は「メンタル的な方法論」が多かったので、次回は具体的な方法論・コツを一緒に考えていきたいと思います。
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昨日から新神戸に来ています。
昨日は仕込み、今日は新神戸オリエンタル劇場で2回公演。
ただスケジュールがタイトで、団体行動なので神戸ルミナリエのイルミネーションも、中華街にも行くことはなく、新神戸駅・ホテル・劇場の行き来だけですが(笑)