おうむより九官鳥の方が返すのは上手いと思う(わらプレvol.41)
おはようございます。桑山元です。
今日は朝から熊本に移動です。
熊本空港まで飛行機で移動して、その日の18:30から公演です。
終わったら、そのまま博多に移動して博多のホテル着が0:00位の予定……。
なかなかハードなスケジュールです。
もし、メルマガがこの3日間で途切れることがありましたら、そういう状況ですのでそっと励ましてあげて下さい(笑)
(本日のあらすじ)
・おうむ返しはミラーリング
・相手の動きや言葉を真似ると親近感を抱かれる
・ただし無意識に訴えかけることが重要
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さて、昨日のメールで元チャットレディの方からの感想メールをご紹介しました。
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よく使えるのが、おうむ返しですねwww
例えば相手が、「僕(私)、釣りが好きなんだよね~」って言ってきたら、まずは「釣りですか!」と返す。
そこから連想ゲームのように、「川釣りですか?海釣りですか?」とかいって会話を広げていく。
選択肢を与えるって言うのも良いですよね。
私はよく2択を多様します。
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では、これに関して補足説明と若干の注意点を。
まず今日は「おうむ返し」について。
結論から言うと、これは非常に有効な技です。
心理学の「ミラーリング」というテクニックの一部です。
以前にもお話ししましたが、人間は(もしかしたら動物全体が?)相手に会うと本能的に「敵」か「味方」かを判断しようとします。
どうやって「敵」か「味方」かを見分けるかと言うと「自分との共通点の多さ」と「マウンティング(位置取り)」です。
ですので、以前流行した「ピンク男子(服装などに積極的にピンクを取り入れる男子)」は、一般に女性が好む色を身につけているので女性から警戒感が薄く、友達関係を築きやすいというメリットがあります。
この原理を積極的に利用しようとするのが、「ミラーリング」です。
具体的には、相手の動きや言葉尻をそのまま「鏡に映したかのように」コピーするのです。
すると相手の無意識は、「自分と同じ行動パターンを持っている=味方」と認識してくれて、警戒感を解き心を開いてくれます。
つまり、会話も続くし弾む。
一度そういう信頼関係(ラポール)を築いてしまえば、たとえ会話が途切れても、あの独特の気まずい沈黙にならずに済みます。
同じ無音の時間でも、「気まずい沈黙」と「ゆるやかに流れる温かい時間」があるのは、誰にしも経験があると思います。
あまり得意でない上司や先輩と一緒にいるときの沈黙と、幼馴染やラブラブな恋人と一緒にいるときの沈黙。
両者の違いは、このラポールの形成が出来ているかどうかによるものです。
ただ、このミラーリングのテクニックを使うには、ひとつ注意点があります。
そして、この注意点こそが最も大事なポイントであり、このテクニックを使いこなせるかどうかの分かれ目です。
それは「さりげなくやる」ことです。
通常、人間の意識には「顕在意識(いわゆる意識)」と「潜在意識(いわゆる無意識)」があります。
そして顕在意識で処理している情報は、通常3~10%くらいと言われています。
よく「人間の脳は3%くらいしか使われてない」と言われるのは、こういった理由からです。
つまり意識に訴えかけるより、無意識に訴えかける方が圧倒的に強い効果を発揮します。
どんなに頑張って「俺は禁煙するぞ」と宣言しても、無意識で「煙草を吸うことの快楽」や「そうは言っても禁煙って難しいよね」と思っていると、当然のように失敗してしまうのもこの原理からです。
話を元に戻しましょう。
このミラーリングのテクニックは、無意識領域に訴えかけるものです。
ですので「意識」されてしまっては全く意味がありません。
「意識」と「無意識」の特徴について「無意識は無邪気な子ども」のような性質があり、「意識」は「気難し屋の批評家」のような性質があります。
つまり「意識」されてしまうと、この批評家がボロクソにけなし始めます。
だから「おうむ返し」という言葉には、あまりいい意味が込められていないのです。
じゃあ、具体的にどういう点に気を付ければいいか?
・言葉のおうむ返しを使う時には多用しない。
・おうむ返しをする時には、頷いたり、他のアクションを交えて、「おうむ返し」の印象を薄める
・行動をコピー(例えば相手がコーヒーカップを持ち上げたら、こちらも持ち上げて飲むなど)する時は1~2秒ずらして自然に見せる。
・行動をコピーする時も、話しながら行動したりしてコピーしているところから意識をそむける
・逆にこれらの行動が5秒以上間が空くと全く効果がないので気を付ける
3つのキーワードについて触れようと思っていましたが、だいぶ長くなってしまいましたね。
焦らず、一つずつ丁寧に解説していった方が良いのかもしれません。
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身体に気を付け、元気に九州→広島ツアーに行ってきます♪