手術の緊張に人前で話す時の緊張緩和ノウハウは通用するのか?(わらプレvol.147)
おはようございます。現在入院中の桑山です。
もうすぐ声帯ポリープ切除手術が始まります。
その前段階として、今は抗生物質の点滴待ちです。
大した手術ではないとわかっていてもドキドキします。
昨夜も妙に気分が高まって、あまり寝られませんでした。
このメルマガを読んで下さっている方ならご存知だと思いますが……そうです、僕はかなりのビビリ君なのです。
ビビリ君だからこそ、スゲー緊張もするのです。
かつては人前で話すことも、それはそれは緊張したものです。
それを僕なりの方法で(いろんな方の方法も参考にしながら)乗り越えてきたので、このメルマガで共有しようという流れになったのですが……。
ということは……ですよ。
この妙なドキドキもこれまでの方法の応用で乗り切れるのではないかと思うわけです。
では、これまで共に考え、共に学んできたプレゼン術の中でも「緊張を緩和するノウハウ」を引っ張り出してきましょう。
まず人前で話す時に何故緊張するのかといえば、「何が起こるかわからない」という未知の恐怖からです。
失敗するんじゃないか?
みんなはどう思っているんだろう?
自分の評価はどうなってしまうのか?
そして、不安がどんどん膨らみます。
未知のものに対しての不安ですから、それこそ制限なく膨らみます。
大人が考える「将来の夢」と子どもが考える「将来の夢」だと、制限の少ない子どもの方がより大きく膨らむのと一緒です。
では、対処法を分解して整理してみましょう。
1.最良の場合と最悪の場合を考える
2.不安要素を自分がコントロール出来るものとコントロール出来ないものに分別する
3.自分がコントロール出来るものだけにフォーカスする
4.今回のことで、自分は何が学べるか、どんなチャレンジが出来るかを観察する
では、今回の手術に当てはめて……
1.最良の場合と最悪の場合
最良の場合は、麻酔を吸った途端に知らないうちに意識がなくなり、気づいたら手術を終わって、痛みもない。
最悪の場合は……何でしょう?
麻酔の分量に誤りがあって、後遺症が残ったり、死んでしまったりすることでしょうか?
手術が失敗して、声が出なくなってしまう。
ん?、でも最悪を考えると死んじゃう方かなぁ?
不思議なもので、イメージで考えるととても怖くて不安になるものも簡潔に言語化してしまうと、それほどの不安感は無くなります。
手術がどうであろうと、この最良と最悪の間に着地するのには違いはないのです。
2.自分がコントロール出来るものと出来ないものに分ける
例えば手術が上手くいくかどうかは、自分のコントロールの範囲外です。
麻酔の分量もコントロールの範囲外。
ということは、自分でコントロール出来ないことで不安がっても解決策があるわけではないので、それは「全く意味のないこと」になります。
そう言い切ってしまっては身も蓋も無いのですが、実際問題として「意味のないこと」で不安がるのは「時間のムダ」に他なりません。
では、自分の出来ることって何だろう?
そう考えると今回はほとんどないことに気がつきます。
医師や看護師の指示をきちんと聞くこと、実践すること。
呼吸を整えること。
せいぜいこんなことぐらいじゃないでしょうか?
3.コントロール出来ることにフォーカスする
ここまで来れば話は簡単。
出来る限り呼吸を整える。
そして、医師と看護師の話をきちんと聞いて、指示に従う。
これだけをやっていればいいのです。
4.今回のチャレンジや学びを観察する
今回は「今まで共有してきた緊張緩和ノウハウが手術でも通用するのかを検証する」をメインテーマにしたいと思います。
もし上手くいかず緊張したら、「何故、緊張したのか?」「緊張してどのような(心理的&身体的な)状態になったのか?」を観察したいと思います。
また、その他に「気づき」として、メルマガで書けるネタはないのか?
そういうことも含めて観察したいと思います。
実はこの4番目の行程は意外と重要です。
観察することによって、能動的な観察者になれるからです。
緊張は被観察者の時に多く表れます。
「どう見られてるんだろう?」
「自分のことをどう思われてるんだろう?」
「こと面接で合格させてもらえるのかな? それとも落とされるのかな?」
これらは被観察者の状態ですよね?
この被観察者から観察者になることによって、自分の置かれている立場も客観的に見ることが出来ます。
俯瞰で見るという感じです。
(この状態を心理学的にはメタ認知と言います)
自分を客観的に見ることが出来ると無用な緊張度合いはグッと減るはずです。
さ、いよいよ担当医が点滴に来る時間です。
はたして今回のチャレンジは上手くいくのでしょうか?
全身麻酔から覚めたら、レポートしますね♪