落ち着きのない大人が 手あたり次第にチャレンジします!!

お笑い芸人がスベった時に何を思うか……(わらプレvol.5)

2020/03/30
 
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社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」に所属しています。 お笑い芸人の傍ら、「わかりやすい伝え方」を極めるべく、セールスライター、スピーチライター、講師、ライトノベル執筆に挑戦中! 最近は「遅ればせながら」御朱印集めにハマりつつあります。

銀座博品館劇場での本公演、真っ最中です。
ところで皆さん、お芝居とお笑いの違いって何だと思います?

僕も「芝居とは……」とか語れる身分ではないんですけど、僕なりに思うのは、舞台に立っているときに「誰を意識するか」じゃないかなぁと思います。
お芝居は(もちろん観客も意識するのでしょうけど)、主に共演者との感情のやり取りを意識するんじゃないかと思います。
その感情のやり取り・うねりが、観客の感情を巻き込んで、気持ちを揺さぶり、感動を呼ぶ。

それに対して、お笑いは「ガッツリ観客を意識する」んじゃないかなぁと思います。
だから、滑るとそれこそ致命傷で、もうその場で消えてなくなりたくなります。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」と叫びながら舞台袖に走っていき、そのまま秘密の小部屋に閉じ籠って一生出てきたくない感じ。
そのかわり予想外にドっとウケると、「もしかして自分は天才じゃないか?」と思うほど、自惚れます(笑)

そういう意味で言うと、学校や塾の先生・セミナー講師といったポジションは、本来お笑いに近いんじゃないかと思います。

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先ほどの滑った話じゃないですけど、人前に出て喋るときに「失敗すると怖い」ですよね?

だから皆さん、失敗しないようにと何度も反復練習を繰り返して、結果的に「聴衆」を意識せずに、「原稿を間違えないように言う」ことを意識してしまう。
そんな状態で発せられた言葉は、当然こちらに「掛かって」きません。響きません。
もはや呪文です。

いませんでしたか?
中学や高校の先生で、自分の殻に閉じこもって延々と「独り言のような授業」をする先生。
僕が教わってきたっ先生は8割くらいがこのパターンでした。
授業とは、そういうものだと思っていました。

これらの原因は「失敗の怖さ」から来るのです。
じゃ、これを恐くなくするには、どうすればいいでしょう?
ちょっと、自分なりに考えてみて下さい。


















結論から言うと、「そんなことは出来ません」
身も蓋もありません?
強いて言うなら、心を閉ざして、「怖い」や「失敗した」とすら感じなくすること。

だから、あの呪文授業の先生たちも試行錯誤した結果、あのスタイルに辿り着いたのだろうと思います。

でも、それじゃ面白くないっしょ?

そこで、僕からの提案をひとつ。

「失敗したら、ネタをゲット出来たと思ったらいいんじゃない?」

昨日と一昨日の話で、「ちょっとした弱みを見せて、つかみに使う」という話をしたの、覚えてます?
でも毎回毎回「緊張してます」じゃ、ワンパターンですよね?

そこで、ちょっとしたドジ話をストックしておくのです。
日常生活のドジ話でもいい。
皆の前で話してて、ドン滑りした話でもいい。
聞いてる人を置き去りにしちゃって空回りしちゃった話でもいい。

とにかく「うわぁ~、やっちまったな」と思ったら「話のネタが増えた」と思うこと。
そう、文字通り「ネタ」にしちゃうのです。

これこそが、お笑いでいうところの「おいしい」感覚です。

次回は、この「やっちまった話」をどうすれば、効果的に「つかみ」に料理できるのかという話をしてみたいと思います。
(意外と思い付きで書いているので、内容は予告なく変更することがあります)

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