「HUNTER×HUNTER」が「本日は、お日柄もよく」(わらプレvol.69)
ここ最近でだいぶメルマガのペースが掴めてきました。
頑張り過ぎて息切れしないペースは週に5日くらいだなと思いました。
週休2日制って意外によく出来ているシステムだなと変なところに感心してしまいました。
さて、お休みしていた時に何をしていたかと言うと……
本を読んでいました。
色々買ってきたのですが、今回読んでいるのは「本日は、お日柄もよく」という本です。
もう45万部売れていて30刷になっているので、ご存知かもしれませんね。
この本、実は随分前から目にはしていました。
「妙なタイトルだなぁ~」と思っていました。
「キャッチーな表紙だなぁ」「平積みされているくらいだから売れているんだろうなぁ」とは思っていました。
ただその本を手に取ることはありませんでした。
「きっとなんか感動的なお話なんだろうなぁ」とは思いながらも「自分には関係ないお話」と思っていたからです。
それが何故急にアマゾンに速攻で注文して、翌日には読み始めたのか?
それはこの小説が「スピーチライター」という職業の話だと知ったからです。
スピーチする人の原稿のアイデアを出したり、草案や時には原稿を書いたり、演出したりする仕事だそうです。
「え? 今やってるメルマガにとっても近い内容じゃん!!」
そう思った次の瞬間、iPhoneからアマゾンに注文してました(笑)
やっぱり人間、「自分に関係があること」しか目に入らないし、聞こうとしないのですね(笑)
(本日のあらすじ)
・話の極意は聞き役に徹すること
・聞き役に徹することで、相手の悩みが理解できる
・相手の悩みを解消する話をしたら、相手が聞かない訳がない
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その「本日は、お日柄もよく」に出てくるスピーチライターという仕事が本当にあるとは思いませんでした。
いや、もしかしたらフィクションなのかもしれないけれど……。
でも、アメリカ大統領が喋るスピーチには、原稿を書いたりする人や、ボイストレーナーがつくという話は随分昔から聞いていました。
だからきっと実在するんでしょうね。
特にアメリカでは「tall(背が高い)」ということが重要視される、と大学の異文化間コミュニケーションのゼミで教わりました。
なんでも開拓時代のフロンティアスピリットを重視するために、「背が高い」「悠然と構えている」「強い」ということが大切なのだそうです。
だからアメリカでは低く響きのある声に人気があります。
これはおそらく日本でも同じでしょう。
といっても、今すぐボイストレーニングに励む必要はありません。
発声はあくまでもプラスアルファの部分だと思うのです。
100m走で速く走りたいと切望する選手が「平常心が大切」と聞いて、筋トレをやめて座禅の修行に励むようなものです。
それに落ち着いて話し始めれば、声は自然と響いてきます。
話をする上で、それよりもよほど大切なことがあります。
そして、それは僕がかなり苦手なことです。
何だと思いますか?
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それは「他人の話をきくこと」
さきほどの小説の中にも「傾聴ボランティア」の話が出てきます。
他人の話を聞く行為は、自分が話すのより何倍もエネルギーが必要です。
なおかつ、相手を全て受け入れる態度も必要です。
相手の発言に対して「否定も肯定もせず、相槌を打ちながら、ただただ聞いて、受け入れる」のが、通常の聞き役と傾聴との違いです。
僕は以前、自分が芸人っぽくないなぁと真剣に悩んでいた時期があります。
その時に「もっと芸人っぽい所を目指さなければ……」と闇雲に奇抜なことを考えたり、行動したりしていました。
当時、知り合ったばかりの今の妻は、そんな僕の姿を見て言いました。
「私は芸人の世界のことは何一つ知らない。でも、私の考えからすると、あなたのやっていることは真逆だと思う」
何一つ知らないと言っておきながら、何を言ってるんだ??
「あなたの仕事はもっとみんなのことを知らなければ務まらない仕事だと思う。みんなが何に興味を持って、何を考えていて、何に怒って、何に喜び、何に悩み、何を悲しむのか。そういうことを知らないと務まらない仕事だと思う」
それを聞いて僕は思いました。
何言ってんの、こいつ????
えぇ、基本ダメ人間でしたから。
当時は今よりも、もっともっと他人の話が聞けないの人間だったんですね。
3日考えましたが、意味がわかりませんでした(笑)
ですので、「とりあえず他の人が何に興味を持っているのか」「何を悩んでいるのか」等を気にしてみようと行動を変えてみました。
それから8年。
なるほどねぇ~と思うことがいっぱいありました。
その一つは「他人を理解するのに、一番最強なのはその人の『悩み』を理解すること」
大ヒット漫画「HUNTER×HUNTER」の台詞の中に「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」という名言があります。
これも基本的には同じです。
その人の信念やコンプレックスを刺激されるから、その人は怒るのです。
その信念やコンプレックスと直結しているのは『悩み』です。
なかなか第一声から悩みを吐露する人は多くありません。
が、聞き役に徹する人には、次第に悩みに近い話題を話していくものだと思います。
その悩みを解消する方法や考え方を話したとき、相手は絶対にこちらの話に釘付けになるでしょう。
これは1対1で話す時も、大勢に向かって話す時も基本は同じです。
「私は喋るのが苦手で、みんなといる時もついつい黙りこくって、みんなの話を聞くだけになっちゃう」
そんな事で悩んでる方。
大丈夫!!!
そんな人こそ、「人の心に響く話」が出来る素質を持っています!!
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一昨日、4年間一緒に暮らした男友達と一緒に飲みました。
年下ですが、声優養成所時代の1年先輩です。
とても物知りで、勉強熱心。会社では「営業や交渉も出来る理系」として重宝されているようです。
それなのに聞き上手!!
あぁ、こういう人が「仕事が出来る人、信望の厚い人」って言うんだろうなぁ。
そんな事を考えながら、気付くと僕ばかりが一方的に喋っていました。
翌日は飲みすぎたことより、そっちの方で反省しきりでした。
そんな訳で昨日から読み始めた「本日は、お日柄もよく」が心に刺さりまくりです(笑)