落ち着きのない大人が 手あたり次第にチャレンジします!!

あえて小声で呟いた理由(わらプレvol.129)

2020/03/30
 
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社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」に所属しています。 お笑い芸人の傍ら、「わかりやすい伝え方」を極めるべく、セールスライター、スピーチライター、講師、ライトノベル執筆に挑戦中! 最近は「遅ればせながら」御朱印集めにハマりつつあります。

夜分遅くにすみません、桑山です。

昨日、うっかり(笑)、「答えは明日」と書いてしまったので、帰宅後、こんな時間にメルマガ書いてます(笑)。

昨日は、コジローに2言アドバイスをしたという話をしました。
野球の出来ない僕がバッティングのアドバイスです。

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「コジロー、周りでバンバカ打ってる人は、打つ前に足を上げてるみたいだよ」

「バンバカ打ってる周りの人をいっぱい見ると、みんながやってるヒントが隠されてるのかもね」
割と小さめの声で独り言のように呟きました。
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一つ目のポイントは「身近にいる自分よりちょっと上手い人をモデルケースにする」という話でした。

そして、もう一つの方が実は大事で、これは授業にも共通する「コツ」だとお伝えしました。

それが何か、推理してみましたか?

あ、忘れてた!!
という人は、今、なんとなくでいいので、この2言のアドバイスの「ミソとなる部分」を推理してみて下さい。

してみましたか?

では、僕なりの正解を。

それは「自分で気づかせる」ということです。
そのために「わざと」小声で呟いたのです。

人間、面白いもので、脳の構造上「自分で決断したものは、それをひっくり返しにくい」という特徴があります。
心理学用語で言うと「一貫性の法則」というものです。

個人差はありますが、「人間は一度決めた事をやり通そうとする」性質があります。

例えば恋愛でよく「惚れた方の負け」なんて言いますが、あれも一貫性の法則の延長線上にあります。
自分から告白した人は、自分から別れを切り出しにくいという統計データもあります。
これは自分から告白した人と付き合う(自分が付き合いたいと決断した)と、なんとかして「付き合っている」状態を維持しようとする心理なのです。
結果、多少の無理は聞いてしまう=惚れた方の負け、ということなんです。

この派生型として
「自分で発見したものには誇りをもつ」
「自分で発見したものには愛着を感じる」
「自分で発見するとテンションが上がる」
という心理があります。

思い出してみて下さい。

・小学生の頃、教科書で習った後に見た「足が生えてるおたまじゃくし」
・校庭の池で偶然発見した「おたまじゃくしに足が生えてる」。その後に、自分で図書室に行って調べたら、そのことを書いてある本を見つけた。

どっちが鮮明に記憶に残っていると思いますか?

ね?
人間は自分で発見したものは比較的容易に受け入れるんです。
逆に、本来自分で見つけられるべきものなのに、親や教師や先輩が先回りして「良かれと思って」説明すると、この受け入れる機会を失ってしまうんです。

で、冒頭の話に戻ると、コジローは「そうか、足をあげればいいのか!!」と自分で気づいたと思い込んでいるのです。
もし僕が「足を上げなきゃダメだよ」と強制していたら、きっとやらなかったんじゃないかと思います。

と、同時に(実際は誘導したにもかかわらず)「自分で気づいた」と思い込んでいるので、「もっと観察すればもっと気づけるはずだ」と潜在意識に刷り込まれた、というわけです。
なので、周りの人をきょろきょろ見ながら「自分なりに試行錯誤」出来るようになったんです。

今回は仕掛けた僕がビックリするほど、うまくいきましたが、この「自分で気づいたと思わせる」というのは、授業でもかなり有効なテクニックだと思います。

個別具体的に「どうすれば、そう思わせられるか?」は、なかなか難しいとは思いますが、この視点を持っているか持っていないかは、かなりデカい差を生みます。

お笑い的に言えば「ツッコミどころを残してボケる」感覚でしょうか?
ん~~~、かえってわかりにくかったかな?

本来はプレゼンでも使える(使えたら最強の)テクニックなのですが、そこまでプレゼンで巧妙に誘導していくのはかなりの高等テクニックです。

ちなみに、この「自分で気づかせる」テクニックの流れで「自分で選ばせる」手法は、催眠術やマジックで多用されます。
自分で選ばせた方が「信じやすさ」「のめりこみ」が格段に違うからです。

自分の分野で「相手に選ばせる・気づかせる」ポイントがどこかに作れないか?
と、考えてみるとかなり面白いかもしれません。

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