プレゼントとインタビュー(わらプレvol.138.5)
昨日はザ・ニュースペーパーの演出家さんのお誕生会でした。
会場は中野駅前にある百人衆。
(※2018年7月で惜しまれながら閉店しちゃいました)
とっても落ち着いた雰囲気で、お酒も料理もとても美味しいお店です。
二代目店主の健次さんの人柄も素敵でお勧めのお店です。
そこで誕生会が開かれたわけですが、今回は以前に勉強していたマーケティングが役に立ちました。
それは誕生日プレゼント。
毎年、担当になった人があれやこれやと頭を悩ませ、プレゼントを考えて贈るのですが、これがなかなかヒットしない(笑)。
いや、喜んでは下さるんですよ。
喜んでは下さるのですが、贈ったものを使っているところを、ほぼ見たことがない(笑)。
もしかしたら、ご自宅で使っているのかもしれませんが。
むしろ、そうであってほしいと願っているのですが。
ちなみに5年くらい前に僕が担当になった時に贈ったのが、ハンディミスト。
いつも「顔が乾燥する」と言って、ハンディ霧吹きで顔にシュッシュとされていたので、割と高性能なものを探して贈りました。
結果、いつものハンディ霧吹きでシュッシュ。
やはり使い慣れたものがいいようで……。
で、今回、悩んだ結果、直接リサーチしてみることにしました。
とはいっても、本人に直接リサーチしてはバースデープレゼントとしては台無し。
そこで仲のいい長男さんにリサーチをしてみました。
「お母さんに誕生日プレゼントを贈るんだけど、何がいいかなぁ?」
すると長男さんは
「う~~ん、何でしょうねぇ……」
と悩んでしまいました。
いつまで経っても出てこない雰囲気が漂っています……。
そこで、ふと思い出しました。
「あ! これ、商品のベネフィットをリサーチする時のインタビューと同じだ」
例えば、一眼レフカメラのキャッチコピーや広告文を書く時に
「どんな事で悩んでいるか」
「どんなことで不便さを感じているか」
「こうだったらいいのにな、という理想はどんなものか」
などを、モニターやカメラ愛好者達にインタビューするんです。
例えば、シャッターチャンスを逃し勝ちだったり、スポーツシーンでのピンボケが悩みだとわかったら
「このカメラは他のカメラとピントが合うまでのスピードが違う」
「だから、もう決定的な瞬間を逃すことがない」
というように、悩みや不満に沿った形で広告文を書いていく訳です。
そうすると、読んでいる人の心に刺さりやすい文が書ける、という具合。
早速、質問の言葉を変えてみました。
「お母さんは最近、何で苦労してそう?」
「口癖のように困ったなぁって言ってることって、ある?」
「何をしている時が一番幸せそう?」
「仕事以外で、どんなことに時間を多く使ってる?」
その結果、どうやらお風呂タイムが至福の時らしいということがわかってきました。
となれば、お風呂に関するもの。
で、自分ではなかなか買わないけど、もらったら嬉しいもの。
LUSHの入浴剤「バスボム」の詰め合わせを贈りました。
どうやら、気に入って頂けたようです。
これがプレゼンに関係あるのかというと、実は関係あるのです。
といっても今回の話はプレゼンしている最中のテクニック的な話ではありません。
それ以前の「準備段階」の話です。
プレゼンする前に、聞く人の「不満・悩み・興味」にフォーカスして話の構成を考えると「伝わる言葉」「刺さる言葉」になる確率はグッと上がるので、ぜひ試してみて下さいね。
明日は仙台公演です。
約1年ぶりの仙台、楽しみです!!