あの怪談が賞を取れない理由(わらプレvol.188)
朝から仕事の合間に作業をしていたら、メルマガを書くのをすっかり忘れていました。
こんばんは、桑山です。
どんな作業かというと……
実はザ・ニュースペーパーとは別件でコントを頼まれまして、そこに適当なイメージ曲を書いたら、「その曲の編集が難しい」ということで一周回って僕のところへ来てしまいました。
しかも下手に下積みが長いので、高クオリティでなければ、曲の編集もスライド作成も出来てしまうという。
嗚呼、器用貧乏の典型です。
さて、昨日朝から配信した怪談ですが、大賞を獲ることはおろか、一次選考も通過しないと思いつつ、応募したものでした。
結果、二次選考(最終選考)まで残ったのに、一番驚いたのは僕自身でした。
だって、考えてみてください。
「サッカーボールには死人の首が入っている」ですよ?
絶対、スポーツ用品メーカーから大クレームが来ます(笑)。
下手したらサッカー協会からもクレームが来ます。
もっと下手したら葬儀社や宗教団体からも抗議が来るかもしれません。
そう考えたら「書籍化を前提とした怪談えほん大賞」に受かるわけがないのです(笑)。
じゃ、何故、「選考を通過しない」と思いながら書いて応募したのか?
それは、「書く」段階から「自分で審査」をしてしまったら、何も書けなくなるからです。
「書く=創造する」という行為は、自動車で言えばアクセルです。
「審査する=批評する」という行為は、ブレーキです。
書く段階から「これは不適切では?」とか「これは面白くないのでは?」と考えたら、ブレーキ踏みながらアクセルふかしているようなものです。
これは絶対に避けなければいけない状態です。
書きあがってから「面白くないな」「さすがに不適切だな」と思えばいいのです。
最後に私が尊敬する先輩の松下アキラさんが13年前に僕に言った(たぶん本人は忘れてるけど)名言をご紹介しましょう。
とりあえず思いついたことを舞台でやってみる。
ウケればOK。
怒られたらやめる。
なかなかこの境地までは辿り着けませんが……。
うまく一歩踏み出せないときは「批判は後回し」にすることをお勧めします。
P.S.
でもアキラさんは繊細なので、実際に怒られると一週間は引きずります。