株式会社わたし(わらプレvol.204)
お久しぶりです。桑山です。
今日は東京・中野にある「なかのZEROホール」で公演です。
今、1回目の公演と2回目の公演の間で書いています。
久々に再開した今日のお話は「株式会社わたし」という話。
「伝える技術」とは直接は関係ないお話です。
最近、色んな業種の方とお話しする機会に恵まれて、色んな話をしています。
特に共感するのはサラリーマンの方と話している時。
サラリーマンの方から見ると「お笑い芸人」って、とっても特殊な環境に思えるらしく、特別な人だと思われがちです。
しかし、僕は元々サラリーマン。
さらに今もザ・ニュースペーパーというグループに所属して、組織の中で動いています。
しかも割と末端で。
つまり、環境としては限りなくサラリーマンに近いのです。
グループが少人数なので、もしかしたら大手会社のサラリーマンよりも保守的な組織かもしれません。
毎年新入社員が入ってくるわけでもなければ、ある一定の年齢になれば役職に就けるわけでもない。
だから今まで腐っていた時期もありました。
全然上に上がっていけるイメージも実感もない。
グループの決定に従って、上層部の顔色を伺いながら「どうすれば、もっと好かれるか?」を気にして生きていた時期がありました。
でも、ある時ふと思いついた事があるんです。
今から3年前くらいの入団13年目くらいの時です。
そう、ちょうどこのメルマガを始める少し前くらいのことです。
「限りなくサラリーマンに近いけど、一応は個人事業主なんだよな」
個人事業主ということは、自分で確定申告をします。
自分で確定申告をするときに、収入(売上先)を書く欄があります。
「そうか。今はこの会社の収入が僕の収入の全てだけど、これは大口取引先の一つに過ぎないんだ」
そう考えただけで、気分がすぅ~~っと楽になりました。
現状、取引先が一社しかない。
これって、完全な下請け状態ですよね?
であれば、どうすればいいか?
どんな手が打てるのか?
どんな可能性が考えられるのか?
つまり「株式会社わたし」の経営を安定させるにはどうすればいいのかを考えればいいのです。
人によっては「親会社とのパイプを太くする」戦略をとる人もいるでしょう。
もしかしたら、新たな取引先を新規開拓する人もいるかもしれません。
新ジャンルの業種に乗り出して、多角経営に挑む人もいるでしょう。
どれが正解で、どれが間違いとかの問題ではないのです。
そう考えることによって、昨日までと同じことをしていても、それは「自分が選んだ戦略」として、限りなくストレスなく行うことができるのです。
これって、凄くないですか?
ちなみに僕は「多角経営」に挑みました。
作家の先生に弟子入りして、小説の勉強を始めました。
「売る技術」に興味を持って、マーケティングやコピーライティングの勉強もしています。
現在、スピーチ教室にも通っています。
スピーチ教室はどちらかというとスピーチの技術習得というよりも、どんなメニューでどういう教え方をしているのかを知りたくて……ですが。
そして、「伝える技術」に集約されつつあります。
言っておきますが、まだそれらは全然収入になっていません。
そう、趣味です。
でも趣味も「株式会社わたし」の新規事業への種まき、もっと格好良く言うと「新規事業への研究開発費」と言い換えたら、なんかワクワクしませんか?
今回はサラリーマンの方と話している時に、比較的好評だった「株式会社わたし」という考え方をシェアしました。
ご意見・ご感想、聞かせてくださいね。
さ、若手ライブに向けて頑張らなくっちゃ。
……あ、中野公演がもう開場してる!!!!