落ち着きのない大人が 手あたり次第にチャレンジします!!

カンペはカンニングペーパーじゃない!!(わらプレvol.47)

2020/03/30
 
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桑山 元
社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」に所属しています。 お笑い芸人の傍ら、「わかりやすい伝え方」を極めるべく、セールスライター、スピーチライター、講師、ライトノベル執筆に挑戦中! 最近は「遅ればせながら」御朱印集めにハマりつつあります。

おはようございます。桑山元です。
ニュースで森の熊さんの替え歌が話題になっていますね。

僕は勉強不足で、初めてこの歌を聴いたのですが、正直言って感想は「面白い」でした。
これからの展開としては、元歌をいじらずに歌詞とメロディーを追加したことが「替え歌にあたるのか?」が争点となっていくようですが、実は本当の原因は違うところにあると思っています。
その原因と言うのは……(続きは最後に)

(本日のあらすじ)
・人前で話す時には、可能な限りメモを持つ
・メモは3つ一括りで単語のみを書く
・メモをカンニングペーパーだと思わない

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かつて、このメルマガにも登場した「床屋の田中さん」が、確かそろそろ結婚式のスピーチを頼まれていた時期がそろそろ迫ってきてるはず……。
そんなわけで「結婚式のスピーチ」について、要点を幾つかまとめて話したいと思います。
但し、当の田中さんが、このメルマガを読んでいるかどうかは知りません(笑)。

でも、今回からのお話は結婚式のスピーチ限定ではなくて、授業やセミナー、朝礼やみんなの前での説明や報告、プレゼンにも共通すると思います。

今回は、まずメモ書きについて。

結婚式や単発で「大勢の人前で話す時」は、絶対にメモ書きを持っていった方がいいです。
どうしてもメモが持てない場合は仕方ないですが、おそらく「どうしても」メモが持てない場面というのは、お芝居をやっている役者さんでない限り、ほぼないはずです。

はっきり言います。
「メモなんか持てないよ~」という人の原因の9割以上は「自分のプライド」です。

メモを読んだら、カッコ悪いなぁ~。
何も見ずにスラスラ相手に向かって喋った方がカッコいいなぁ~。
そんな意識が少しでもないと言い切れますか?

少なくとも、僕は「メモを読んだらカッコわるいなぁ~。何も見ずにスラスラ相手に向かって喋った方がカッコいいなぁ~」って思います。
でもね、よく考えて下さい。
そのスピーチ、誰のためにするんですか?
「私って凄い」って、みんなにわからせるためですか?
それとも、祝福すべき新郎新婦のためですか?
あるいは「ここで何かを得よう」と思っているセミナー受講生のためのスピーチですか?
説明している授業内容を吸収しようとしている生徒のために話しているんですか?

そう考えれば、「メモを持っていて、それを見ること」より、「相手に届かずテンパってること」の方がカッコ悪くないですか?
メモを持参して、それを見ることは恥ずかしいことでも、カッコ悪いことでもないんです。

この時に注意して欲しいことが幾つかあります。

まず最もやってはいけないことは「セリフを一字一句覚えること」です。
これは皆さん、割と感覚的にわかることなのではないでしょうか?
でも、意外とやりがちなんです、これ。

これ、何故ダメなのかというと、自分で自分の首を絞める結果になるからです。
「暗記するセリフ」は当然のことながら、長ければ長いほど間違えるリスクが高くなります。
そして間違えれば、その時点で「どうしよう……」とパニックになるリスクをはらみます。
間違えても平気な顔で喋りを続けて、立て直せるメンタルとスキルを持っていれば、パニック・リスクは回避できるのですが、そもそも
【そんなメンタルとスキルがなくて不安だから、セリフを一字一句覚えようとする】
のですから、これはどう転んでも当然の帰結として失敗します。

そんなリスクを犯して、プロの役者さんですら苦労する長ゼリフを、しかも(普段は体験していない)緊張しやすい状況で披露する。
成功する確率は極めて低いことがおわかりでしょうか?
それよりは、メモを持ちましょう。

そして、持って行くメモですが、これも「一字一句書いた文章にしてはダメ」です。

実は僕もカンペを使うことがあります。
扱うのがニュースをネタにしたコントなので、公演開始の2時間前に全くの新ネタを作ることもあります。
それでも必死に覚えますが、役柄の中には「進行役」として、話の展開や細かい情報を一手に引き受けざるを得ないときもあります。
とても覚え切れません。
そんな時は、もし役柄上可能であればメモを持ちます。

メモには、箇条書きで単語のみ書きます。
文章で書くとパッとメモを見た時に、今、どこを話してるのかが瞬間的にはわからない
話す時間にもよりますが、ここでの基本は「3つ」です。
3つという数の話題は、話す方にも聞く方にもストンと理解できる数字なんです。
序破急、守破離、三位一体。
何故かはわかりませんが、古来より「3つ一括り」で物事を伝えようとすることが多く見受けられます。
一説によれば、人間が一度に記憶して処理できる脳のワーキングメモリーは3~7つ(個人差はある)らしいのです。

この3つの単語は、例えば授業で、例えばセミナーで、1時間とか2時間とか長い時間話す場面でも、全く同じです。
3つの単語を大見出しにして、それぞれの大見出しに3つずつの中見出しを作ります。
それでも時間が埋まらなければ、その中見出しに3つずつの小見出しを作ります
こうしてピラミッド状に構成していくことで自分の頭の中でもすっきり整理できます。
自分の頭の中が整理できれば、聞いている方にもシンプルにすっきり頭に入ってくるというわけです。

なにより、「その単語にまつわることさえ言えばいい」と思うと気が楽です。

次に注意すべき点は、メモを試験でズルする時の「カンニング・ペーパー」だと思わないこと。
カンニングペーパーだと思うと、聞いてる人にバレずにこっそり盗み見しようとします。
必然的に一緒しか見れませんし、気持ちも後ろめたく、萎縮します。
これらは言動となって現れて、非言語情報として聞いている人に伝わります。
【メモはカンニングペーパーではなく、小道具です】
堂々とA4の紙、それもクリップファイルに挟んで、悠然と見ながら話しましょう。

小さく折りたたんだ紙をポケットから事あるごとに、こそこそ出してチラチラみながら話をする。
まるで看護師かお医者さんのようにクリップファイルを堂々と見ながら、要点を的確に話していき、肝心なところでは熱く観客の方を見て話す。
どっちが見ていて気持ちがいいですか?
さらにスベったり、ちょっと緊張してきたなと思ったら、クリップファイルに悠然と目を戻して(観客から視線を外して)、大きめの声で「さて、次に言いたいのは……」と続ければ、いつでも体勢を立て直すことが出来るというメリットもあります。

「なるほど!!」と思ったら、お試し下さい♪

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森の熊さんの替え歌が一番マズかったところ。
それは何かというと、「原作に対してマイナスなイメージをつけた」ところだと思います。
平たい言葉で言うと「リスペクトがない」と受け取ってしまわれたことです。
「腹が立った」→「報復してやりたい」→「法的手段に出る」→「法律に照らし合わせて理屈を作る」→「歌詞の改変に当たる」
となっているだけで、歌詞の改変に当たるかどうかは枝葉の問題です。
一番の問題は「腹が立った」かどうか、ということだと思います。

自分も含めて芸人はたびたびこの過ちを犯します。
何故か?
ついインパクトのみを求めてしまうからです。
しかし茶化したり、おちょくったり、ネガティブな方向に曲解すると、された方は当然いい気持ちはしません。
そして見ている人、聞いている人の中にもそういう気持ちになる人はいるでしょう。

人前で話す時の「つかみ」でも、くれぐれも注意してくださいね。
「つかみでウケる」のは手段であって、目的ではないんです。
インパクトのみを求めて、森に迷い込み、クマさんではなくアクマさんに出くわさないように。

ん?

あれ?

滑ったかな?
逃げろ!!
スコラサッサッサのサ~♪

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桑山 元
社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」に所属しています。 お笑い芸人の傍ら、「わかりやすい伝え方」を極めるべく、セールスライター、スピーチライター、講師、ライトノベル執筆に挑戦中! 最近は「遅ればせながら」御朱印集めにハマりつつあります。

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