桑山の忘れ物列伝!?(わらプレvol.201)
お久しぶりです、桑山です。
今は明日の熊本公演に向けて、熊本空港から市内のホテルに向かっている途中です。
色々な事をなかなか思い出せない桑山が、今日は「どうやったら聞いた話を思い出しやすくなるか」という話をします。
いや、僕の忘れ方ハンパじゃないですからね。
先日も一人で飲み屋さんに行って、ほろ酔い気分になった後、「僕だけ酔っ払って良い気分になるのは申し訳ないな」と思いました。
そして家の冷蔵庫にはもうビールのストックがなかったことを思い出しました。
で、その足でドラッグストアに行き、妻の好きな銘柄のビールを1ケース買って……家に着いたら、どこかに忘れてきてました。
本当に忘れん坊なんですよ。
忙しいときは特にそうです。新しいことが入ってくると、前のことをすっかり忘れがち。
別になかなかメルマガを書かない言い訳ではないのですが、実は年末から年明けでかなり波が来てまして……。
まぁ、ぶっちゃけ細々したことで忙しくさせてもらってます。
しかもこれが、ザ・ニュースペーパーのコント以外で多岐に渡っているんですよ。
まず最初に「和物のコント(20分)」を書いて欲しいという依頼。
全然自信がなかったのですが「何事もチャレンジ」と引き受けました。
なんとか仕上げて納品完了。
依頼者にも割と喜んで頂けたみたいで一安心。
ただ「立ち稽古やってみたら35分になっちゃって大幅に削らなくちゃいけない」という連絡が今日来ました。
書いてると時間感覚がわからないんですよね。
お手数をおかけして、本当にすみません。
その他に「創作(新作)落語を書いて欲しい」という依頼も頂きました。
現在、これに取り掛かっているため、毎日落語ばっかり聴いています。
さらに「結婚式の司会」の依頼も受けました。
その他、東京都の区議会議員選挙で「スピーチライターをお願いするかも……」という打診もありました。
それと並行して5/24(金)に新宿で行われるザ・ニュースペーパーの若手コントにも参加することになりました。
http://www.t-np.jp/live/pg437.html
こちらのチケットは僕に直接言って頂ければ、お取りできます♪
このメールに返信してもらえれば大丈夫ですよ!
ふぅ~、てんこ盛りだぁ~。
と思っていたら、一昨日、更なる打診(ほぼ依頼)が……。
「くわ、シェイクスピアって読んだり観たりしたことある?」
「えっと……大学の時に読まされましたが(秘密にしてますが大学では英文科で、授業でシェイクスピアを英語で読まされたんです)、全く覚えていません」
そうなんです。
英語でなんか読めるわけもなく、訳本を買ったのですが、その訳本も難しくて5ページくらいしか読めませんでした。
「で、なんでシェイクスピアのことを聞いたんですか?」
「いや、くわにシェイクスピアを題材にして25分くらいのコントを書いてもらおうかな~って思ってて」
「え? え?? えぇ???!?」
まだ依頼されてないのに、慌ててアマゾンで本を買いました。
落語の分と合わせて2冊。
「古典落語100選」
これは1つの話を2ページでざっくりあらすじを紹介する本。
「シェイクスピア物語集―知っておきたい代表作10」
これは小学校高学年向けのざっくりあらすじを紹介する本。
で、今回悩んだんですよ。
ちゃんとした落語の本やシェイクスピアの本を読まないと、その本当のところはわからないんじゃないかなぁ~って。
だけど大学時代の経験から「最初から難解なものに手を出しても絶対失敗する」って直感しました。
いざ、2冊の本が届いてみて、パラパラと読んでみると、どちらの本も……まぁ雑(笑)。
どんな会話のやり取りがあったのかとか、ほぼ書かれていない。
っていうか、それを書いてたら、とてもじゃないけどそのページ数には収まらない事情はわかりますが。
でも、これでよかったなぁ~と思っているんです。
「これじゃ、わからないや」となったら、本物の寄席に行くなり、CDを聞くなり、シェイクスピアの本を読めばいいんですから。
じゃ、無駄じゃん!!
いえいえ、とんでもない。
この一度、サクサクと流し読みして、ザックリと概要を掴んでおくことが大事なのです。
どんな話かを知っておいてから、ちゃんとした高座なり物語にチャレンジすると理解が早いのです。
映画で言えば、2回目に観た時みたいな感じ。
そこまで考えてから、あることに気づきました。
これって、スピーチやプレゼンでも一緒だなって。
一回、「こういう話をしますよ」ってことを、雑に、乱暴に、出来れば面白く、概要を話しておくと、その後の枝葉の部分の話が入って来やすくなるのです。
脳科学的にも全体像を把握してから、細部を説明した方が効率的なんだそうです。
理由の一つには、そもそも我々の脳は細かい情報よりも全体の骨子に注意を向けやすいという特徴があるということ。
二つ目には、全体像を把握しておくと、細部の情報が全体像のどこに位置づけられるかがわかるため、思い出しやすくなるのだそうです。
ま、いわゆるタグ付けが簡単だということですね。
ということで、今日のお話は「全体像から把握出来るようにする」と、思い出しやすいし、聞いてもらいやすくなるというお話でした。
P.S.翌日、ビールのケースを探し回って、数々の店舗を訪れ、その度ごとに「ビール1ケースの忘れ物ですか?」と笑われました。
結局、マンションの集合ポストのところに置き去りになっていたところを管理人さんが確保してくれてました。
郵便物に気をとられて、缶ビール24本を忘れる僕って……。